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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 8

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  「YUKI地球へ到着」

かつてヤマトが係留されていたドッグにYUKIの白い船体が入港し無事戻って来た。イカリをおろしタラップが下されクルーとサーシアとアナライザーが降りた。

第一艦橋のクルーは全員が降りたのを各部屋を確認しながらタラップを降りた。タラップの下には伊藤が待っていた。前以て聞いていたが伊藤はサーシアを見てユキによく似ていたので少し驚いた顔をしたがすぐ真顔になった。

  「長官長旅お疲れさまでした。クルーのみなさまもお疲れ様です。サーシアさん、
   初めまして、伊藤です。これからよろしくお願いします。」

伊藤の言葉にサーシアは“よろしくお願いします”と言った。

  「長い事留守にしてすまなかった。何か変わった事は?」(藤堂)
  「はい、大丈夫でした。計画に沿った復興計画のおかげで問題なく…」

伊藤がそう告げると藤堂は満足したように

  「そうか…随時連絡が取れるようにしていてもやはりそう聞くまでは不安だったよ。
   留守を預かってくれてありがとう。」(藤堂)
  「いえ、そう言っていただけるととてもうれしいです。」

伊藤は控えめにわらった

  「クルーも長旅で疲れただろう。」

藤堂がクルーに向かってそう言ったが

  「いえ、全く疲れてませんよ。休暇なんて要りません。明日から復興計画に参加
   します。それより…」

島が伊藤の顔を見て

  「休暇は伊藤さんに…長官の留守の間大変だったと思います。」

と、言った。伊藤は驚いた顔をしていたが

  「あぁ、もちろん伊藤には一週間の休養を与えるつもりだったよ。一筋縄でいか
   ないような業者もいる…伊藤、一週間しっかり休養とってまた頑張ってほ
   しい。」(藤堂)
  「いえ…そんな私は…」(伊藤)
  「君にも家族がいるだろう。今度の事で一番不安な時に仕事に徹してくれた
   伊藤に感謝している…そしてキミの家族にも。この休みは伊藤と家族の
   ための休暇だ。」

藤堂が伊藤の肩を叩いてそう言うと

  「ちなみに伊藤さんは何人家族ですか?」

突然南部が話に入って来た

  「私と…妻と…3歳と5歳の男の子二人ですが…」

伊藤がしどろもどろで応えると

  「しょうがないですねぇ、伊藤さん急に休暇をもらってもどうしようかなやみます
   よね。では私から3泊で旅行をプレゼントしましょう。軍の寮からハイヤー回し
   ますから用意するのは着替えぐらいでしょうか…急なんで国内しか手配でき
   ないのでそこ、カンベンしてくださいね。詳細は3時間後位にメールします。
   あ、相原を通じるのでもう少し時間もらおうかな。出発は…明日だと急でしょう
   からあさってで。」

南部はそう言うと携帯を取り出した。

  「長官、今日は解散でいいんですか?」

南部が携帯を片手にそう聞くと

  「あぁ、いいよ。明日は定時に出社と言う事で…あ、島、アナライザーをちょっと
   借りてもいいかな?」

藤堂はアナライザーをサーシアの話し相手にしようと思ったのだ。島もその意図がわかったので

  「はい…アナライザー、サーシアを守るんだ。いいな?」

島はアナライザーにそう言い聞かせると

  「…了解デス。コノ身ガ壊レヨウトさーしあチャンヲ守リマス。オ任セクダサイ。」
  「長官…だそうです。悪い事したら電池抜いてやってください」(島)
  「ははは、アナライザー素行には気を付けろよ」

藤堂と伊藤はそう言って笑った。

  「じゃぁ伊藤と私は先に失礼するよ。君たちも早く帰って休むといい」

長官とクルーは敬礼して別れた
 




作品名:続 さらば宇宙戦艦ヤマト 8 作家名:kei