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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 9

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ユキの実家の前に軍のエアカーが止まり藤堂と島が下りた。

  「お近くの駐車場でお待ちしております。」

相原が藤堂に声をかけて“失礼します”と言い助手席に乗ってエアカーは出発した。

  「島くん、行こうか。」

島はエアカーを見送ると藤堂の一言で我に返りインターフォンを押した






  「ご無沙汰しております。」

リビングに通された二人はユキの両親に頭を下げた。

  「いえ…あの、お話、とは?」

ソファーに座るよう一言言って二人に座ってもらった後ユキの両親もソファーに座った。

  「実は…折り入ってお願いがあります。」

藤堂は島の顔を見てうなずくと

  「先日私たちはイスカンダルに行って古代の兄のお子さんをお預かりしてまいりま
   した。」(藤堂)
  「イスカンダルへ?」(父)
  「はい、イスカンダルは地球を救ってくれた星…そこの女王が私達にコスモクリーナー
   を取りに来るようメッセージをくれました。ヤマトがイスカンダルに着いた時…実は
   すでにイスカンダルは死に向かってる星で地球ほどの星に女王一人しか住んでいない
   星でした。ただ…」(島)
  「ただ?」(母)
  「偶然ガミラスに捕虜になっていた古代の兄の乗った艦が故障で…たまたま守さんだけ
   が女王に保護されて助かりました。守さんはヤマトで地球に戻る予定でしたがその
   ままイスカンダルに残り女王と…」(島)
  「そうだったんですか」(母)
  「先日イスカンダルに行った時二人の間に女の子が誕生していました。二人は彼女の
   将来を地球に託し彼女は我々と一緒に…」(島)

ユキの両親は何となく軍の依頼内容がわかってきた

  「今私の自宅で保護していますがしかるべき保護者のもとで育てさせたいと思って
   います。地球の家族と環境…そして学校と仲間…そう言ったものを普通に学ばせ
   たいのです。そこで…軍の内容を知っていて女のお子さんを育てた事がある事、
   ご夫婦が健康である事、軍の極秘事項を守れるご家族…と言う事で森さんのお宅に
   お願いする事に決まりました。」(藤堂)
  「ちょっと待って下さい」(母)
  「無理を言ってるのは承知の上です。イスカンダル人は地球人に比べると成長が早く
   今見た目は高校生ぐらいになっています。彼女は軍の訓練を受けたいと言っています。
   なので一年間中学生になって普通の学生と同じように学校に通わせようと思います。」

藤堂がそう言うと

  「しかしここで育てるとなると…ご近所に急に中学生が…」(父)
  「そこで…実は古代が三浦に家を建てています。そこへ引っ越していただけませんか?
   海辺で環境はとてもいいところです。ステーションも近いので…」(藤堂)
  「しかし…」(父)
  「…一度彼女と会ってみてもらえませんか?」(藤堂)

父親は考え込んでいた

  「そうね…ここでお断りする事は簡単だわ。一度…遠目でいいから会わせて
   いただけないですか?」(母)
  「母さん!」(父)
  「お父さんが私の体調を気遣ってくれてる事もわかる…でもユキにしてあげられ
   なかった事を…後悔していた事をやり直せるなら…ひょっとしてこれは私達
   夫婦にチャンスを与えてくれてるのかもしれない、って思うの。」

母親の言葉を父親はじっと聞いていた

  「でも彼女は訓練学校へ行くんだぞ?」(父)
  「私達はそれもすべて反対したわ…危険な仕事と分かっていてそれでも彼女が
   その仕事を選ぶなら…私は今度は応援したい。」(母)
  「…そうか…母さんがそう言うなら一度彼女と…お願いします。」

父親は観念したようにそう言うと藤堂は安心して

  「…とてもいい子です。ただ今までの環境が…」

藤堂は今までのいきさつと自宅での様子を細かく話し始めた














 



作品名:続 さらば宇宙戦艦ヤマト 9 作家名:kei