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バトルロワイアルAnotherstory三村信史の章

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かけがえのない親友瀬戸豊


信史「くそぉおっ 本当に済まない豊!!」


悔やんでも悔やみきれない 最高のパートナー
だった豊 息を引き取る瞬間まで自分の意思を
貫いた素晴らしいパートナー


誰にでも自慢出来る正にベストパートナーだった



そしてもう一人俺が精神の抑制を喪った為に
殺してしまった飯島敬太


信史「飯島・・今更謝っても遅いよな
・・畜生何やってんだよ俺は」


彼も混乱していただけだったのだろう
平和な日常から突然殺し合いに巻き込まれ
独りぼっちで島を叉迷走き漸く出会えたのが
自分と豊だったのだろう


だが俺に拒絶され絶望し涙を流し絶叫し
仲間にしてくれと そう叫んでいた 
なのにその魂からの言葉すら疑ってしまった
俺は飯島の心を壊してしまった


信史「済まない済まない飯島」


総ての責任は自分にある 俺が疑心暗鬼に
囚われチームワークを乱し飯島を拒絶して
しまったのが抑の原因だ それなのに
自分一人が生き残ってしまった



生き恥を晒すとは正にこの事だろう


信史「飯島・・許してくれ何て言えないな
だがお前の分も豊の分も全部背負って
生きてやる もう二度と俺は自分を見失ったり
しない必ずだ!!」


もし懺悔するならそれは桐山を倒してからだ
奴は何としても今此処で倒して置かねば
ならない


信史「豊・・俺に力を貸てくれ」


それに彼奴をこのまま生かしておけば
今も未だこの島の何処かで生きている
クラスメイト達にもその魔手を延ばすだろう


その中には豊に次ぐ最高の親友七原と
杉村も奴の凶気の犠牲になるかもしれない
だがそんな事は絶対にさせない


信史「(そう言えば桐山が農協に現れる前に
奴のマシンガンの他に複数の銃声がしたな
しかもそれは長い間続いていた)・・
つまりそいつ等は桐山と正面から戦える
だけの実力の持ち主・・しかもそれが複数
・・正か七原と杉村・・か?」


勿論確証はないが何故かそんな確信があった
もしそうならば銃声のした時間帯から
あの二人は桐山から無事に逃げ延びたと
言う事だ


けど七原の側には中川の典子さんが居る筈だ
彼女の名前も未だ呼ばれていないがもしも
桐山と戦った影響で七原と離れ離れに
なっていたら


それにマシンガンと同時期に聞こえた爆音
あれは手榴弾か


成らば例え名前を呼ばれていなくても
安心は出来ない もし重傷を負って動けない
状態なら尚更だ


信史「不味いな・・怪我をしている今の
典子さん一人じゃ危険だ 〔カツゥンカツゥン〕
 っ!? 来たか桐山ぁああ!!」
ダダァン!!


和雄「・・・・」
パラララララァアアアアア!!


奴の姿が見えた瞬間俺は有無を言わさず
奴目掛けて拳銃を発砲する


桐山も些かも動揺する事なく銃を此方に向け
トリガーを引くとマシンガンが火を吹き
俺に襲いかかってくる


闇につまれた倉庫の中三村信史と桐山和雄
その胸に在るは光と闇 真に対極に位置する
二人の戦いが始まった


パラララララララララララララ!! 
バンバン!! ババン!!


幾度となくマシンガンと拳銃が唸り声を上げ
闇に包まれた倉庫の中で激しく火花を散らす


的になるのを避ける為に一箇所に留まらず
俺は巧みに動きながら応戦を続ける


そんな中俺は桐山から注意を反らさずに
先程から気になっていた事を確認した


信史「桐山聞きたい事がある・・お前は
此処に来る前七原と杉村の二人と戦ったな?」


ピクリ
和雄「・・・・」


信史「今反応したな? 闇の中でもそれ位
わかる・・つまりはそれが答えって訳だな
・・彼奴等をどうした 答えろ桐山!!
あの二人も殺したのか!!」


和雄「・・・・」
ゴソゴソ ポイッ


信史「何だこれは・・何だと!?」


俺の質問に僅かに反応した桐山は何も
応えはしないが突然制服のポケットを
まさぐり始めその中から取り出した物を
俺の目の前に投げ捨てた


俺は訝しみながらもそれを手に取る 
そして俺は自分の嫌な予感が当たって
しまった事に戦慄した


それは血で真っ赤に染まった生徒手帳だった
記されていた名前は七原秋也


ギリッ
信史「七原ぁ・・桐山貴様七原を七原を七原を
殺したのかぁああああ!!」


和雄「・・・・」
スウゥ


信史「この奴外道がぁああ!! てめぇは
絶対に許さねぇ!!」


パラララララァアアアアア!! ドド
ォオオン!! ババン!!


奴の身体には傷一つない 成らばこの
血に染まった生徒手帳が指し示す答えは
一つしかなかった


秋也と典子さんそして恐らくは杉村も
桐山と殺り合ったのだろう


そして彼奴等の性格からして秋也が囮になり
二人を逃がしたに違いない


そして七原は・・・七原は・・七原は
あの超絶馬鹿のお人好しは!!


脳裏に秋也の眩しい笑顔が甦る 皆の
大好きだった笑顔 皆の憧れだったその
真っ直ぐな心 そして甦るおじさんの言葉


  ・・(「良い友達が出来たじゃないか
良かったな信史  何言ってんのおじさん
俺は彼奴はお人好しの傍迷惑な奴だって
言ってんの  お前のそんな楽しそうな顔は
始めて見たよ・・やっと出会えたんだな
お前の心の氷を溶かしてくれる人に  
ちっ・・違うよおじさんそんなんじゃ
  大切にしろよ  おじさん・・ぅん
ありがとう」)・・


けど秋也はもう居ない 飯島も豊ももう
何処にも居ない


守りたかった総てが掌から零れ落ちて逝く


俺の瞳からは止めどなく涙が流れ落ちていた


ツッツウゥ
信史「畜生畜生畜生畜生畜生ぉおおおおお!!
秋也の馬鹿野郎!! てめぇ勝手にくたばってん
じゃねぇよ!! そんなのてめぇらしすぎる
じゃねぇかよそんなの哀し過ぎるじゃ
ねぇかよ 典子さんはどうすんだよ国信に
託されたんだろうがよ!! その誓いを
破ってんじゃねぇよこの大馬鹿野郎が
ぁあああ!!・・桐山これでどうあっても
負けられねぇ理由が出来ちまった 貴様は
この場で殺す!!」


銃声が幾度も唸りを上げて激しく交差する
お互いに工具棚トラックの陰に身を隠し
銃を撃とうと姿を見せた瞬間を狙いすかさず
反撃する


負ける事は出来ないし負ける気も更々ない
だがお互い考えている事は同じ 身体能力も
同じ勝負は完全な均等状態に陥っていた


信史「くそっ悔しいが流石に桐山だ 
このままじゃ埒があかない」
チラリ


ふと視線を動かせば直ぐ横には作業用に
作られた小さな梯子があり其処から一メートル
四方程の小さな足場の二階に上がる事が出来る


この暗闇なら上手く気配を消してニ階に上がり
上空から不意をつけば一気に形勢を逆転する
事も可能だろう


そして今の自分にはそれが出来るだけの
体力と意志がある


だがそれをする事は出来ない それと同様に
このまま銃撃戦を続ける事も出来ない


その原因は右手に持っているこいつだ




信史「万が一こいつに流れ弾が当たったり
強い衝撃を与えたら爆発しちまう・・
手持ちのボールはこの一個だけだ二個はない」


今この場で奴に投げつけると言うのも論外だ