激ニブ星の恋人?
第二十一話 君と一緒に 後編
次は、いよいよ、銀時と桂の出番となった。
ステージ上には神棚のレプリカなどが用意された。
「だって、この格好なら、これしかねーだろ!」
そう銀時が主張したパフォーマンスを、始める。
紋付き羽織袴姿の銀時と、白無垢姿の桂がステージ中央へと進む。
「花嫁さん、キレイ〜」
会場から声があがり、ため息まで聞こえてくる。
だが、その一方で。
「でも、花婿のほうはイマイチだよな。眼が死んだ魚みたいだし」
そんな批判の声も聞こえてきた。
しかし。
なんとでも言え。
そう銀時は思う。
自分のことは今はどうでもいい。
重要なのは、桂、だ。
今、桂が白無垢姿で、自分の花嫁として、隣を歩いていることが、重要なのだ!
まさか、こんな日が来るなんて……。
これまでの苦労が、頭に走馬燈のようによみがえってきた。
だが。
「あうッッッ!!」
背中に衝撃を感じた。
「現実にもどってくるアル!」
「話が進まないっス!」
神楽とまた子に蹴りを入れられたのだ。
ふたりとも、巫女の格好をしている。
最後に、神職の格好をした新八がステージ上にやってきた。
きりっと真剣な顔つきをしている。