激ニブ星の恋人?
あくまでもパフォーマンスであり、時間も限られている。
新八が祝詞のようなことをむにゃむにゃ言ったあと、三三九度、となった。
銀時は神楽から朱塗りの小さな盃を渡される。
それを受け取ると、そこに神酒が注がれる。
銀時は事前に教えられたとおりに、その盃に口をつけ、三回目で飲み干す。
そして、その盃を桂に渡した。
その際に、思いっきり桂を見てしまった。
ああ……。
意識が天にのぼっていく。
「酔ってる場合じゃないアル」
神楽が小声でしかるように言い、背中に拳をめりこませてくる。
かなり痛い。
銀時は現実に引き戻された。
盃を、小、中、大と変えていき、三三九度が終わった。
その頃には、銀時はすっかり酔っていた。
もちろん酒のせいではない。
次に誓いの言葉を読みあげることになった。
銀時は巻紙を手にし、そこに書いてある文章を読む。
そして、最後に。
「夫、坂田銀時」
名前を言う。
すると、隣で。
「妻、桂」
と桂の声がした。
妻、桂……。
妻、桂……。
妻、桂……。
その声がしつこいほどに、耳によみがえってくる。
今までの苦労がすべて報われたように感じる。
ああ。
俺は今、最高に幸せだーーー!!!
激ニブ星の恋人?
[完]
「勝手に完結させるなー!」
「これはパフォーマンスで、現実じゃないアル!」
「まだまだやることあるっス!」
新八、神楽、また子から、銀時は総攻撃された。