激ニブ星の恋人?
銀時はハーッとため息をついた。
そのあと、大声を張りあげた。
「オイ、どーせどっかに隠れてんだろ、出てこい!」
すると。
押し入れの戸が開けられて、中から神楽が出てきた。
だけではなく。
押し入れの中から、また子も出てきた。
さらに、和室から、新八と変平太が出てきた。
そのうえ、屋根裏から、高杉と万斉が飛び降りてきた。
「オイオイオイ! なんでテメーらまで……!?」
銀時はひどく驚いた。
その近くで。
ビタン、ビタン!
なにかが床に打ちつけられる音が聞こえてきた。
巨大みのむし……ではなく、ぐるぐる巻き状態の桂が暴れている。
早く助けろ、と訴えているようだ。
銀時はあわてて、桂のそばに腰をおろした。
ぐるぐる巻きの縄をほどき、口に貼られたガムテープをペリッとはがす。
桂は床に手をついて、大きく息を吐いた。
「大丈夫か?」
銀時はその背中をなでてやる。
「……なにがなんだかわからん。電話で呼びだされて、ここに来たら、集団で襲いかかってこられて、こんな目に」
桂はうつむいたまま言った。
困惑しているようだ。
銀時は顔をあげ、まわりにいる者たちを見渡す。
「オイ、こいつァ、一体ェどーゆーこった!?」
そうたずねた。
その直後。
ピンポーン。
玄関のほうから呼び鈴の鳴らされる音が聞こえてきた。
「坂田さーん、お届け物ですー」
続けて、男の声がした。