激ニブ星の恋人?
ずっと、ずっと、願っていた。
友人としてではなく触れること。
くちづけること。
二十年以上かかってその願いはかない、そして、今、また、そうする。
自分の望むままに動く。
桂も動く。
それが、きっと、桂の望み。
望んでいることは同じ。
少し離れて、桂が言う。
「俺も、好きだ」
返ってくる想い。
ずっと待ち望んでいたこと。
大切にしてくれていた。
けれども、それは友人としての想いだった。
その想いが、自分と同じ想いになることを願っていた。
互いの想いが同じ想いになって、わかちあえるようになることを願っていた。
長いあいだ、ずっと。
それが、かなった。
ふたたび、くちづける。
想う相手に想われる、温かな幸せを感じる。
同時に、火のような熱情が身体の中を駆け抜ける。
欲しい。
唇だけじゃなくて、全部。
桂を押し倒す。
あらがおうとはせず、桂は仰向けになった。
無防備な体勢。
その身体に、覆いかぶさる。
桂が口を開いた。
「変わることは、こわくない」
じっと見て、告げる。
「おまえと一緒なら」
それは、つまり。
これから先に銀時がしようとしていることを受け入れるということ。
愛しいと、強く思う。
銀時はさらに桂のほうへ身を寄せていく。