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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 1

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  「ミオはねどうも進に似てるようだ。こう…保守的、と言うか…サーシァは
   開放的なところがあって多分誰からも好かれるタイプだと思うんだ。
   だけどミオは…まぁ姉妹同じ性格って事はないから…ただ妹だからと
   いう事で島くんに頼る部分が多くなると思う。面倒掛けるがよろしく
   頼むな。」(守)
  「はい。私だけじゃなくこのクルー全員でバックアップします。」

島はそう告げると守と握手をして二人の部屋を辞した。






  「島くんとサーシァか…お似合いかもな…。」

守が島の出て行ったドアを見ながらつぶやいた。

  「サーシァは幸せなんですね。私のような人生にならず…よかった。私は
   友達を知りません…サーシァは勇気のある子だわ。」

スターシアが守に寄り添うと

  「そうだね…やはり妹さんが彼女の中で生きてるのかもしれないね。」

守はそっとスターシアの肩を抱いた






  「お父様…お母様…」

しばらくするとミオが眼をこすりながら起きてきた。

  「起きたのね?お腹空かない?」(スターシア)
  「…空かない。お散歩行きたい。ダメ?」(ミオ)

ミオがそう言うと守がイスカンダルの地殻変動を調べ始めた

  「今日は大丈夫のようだよ。どこへ行こうか?」

守がミオを抱き上げて膝の上に乗せた

  「ダイヤモンド大陸に行きたい。」
  「よし、じゃぁ行こうか。…スターシア、念のためチェックしていてくれな。
   ミオ、着替えようか。」
  「はぁい。」

守はミオと一緒に部屋を出て行った。









  「相原、端末の使い方聞いたのか?」(南部)
  「いえ、触ってたらできました。今までいろいろイスカンダルのものを
   見てきたのでなんとなく…。」(相原)
  「へぇ…あ、(端末の画面を見て)今日地殻変動なさそうじゃないか。
   ちょっとダイヤモンド大陸行ってみるか…」(南部)
  「うん、僕も行くよ。」(相原)

二人は太田を誘うとダイヤモンド大陸へ向かった。



  「だいぶ沈んだね。」(相原)

三人は地球から持ってきた白いバラを海に投げた。

  「あれから3年しか経っていないのに…イスカンダルはやはり死にゆく星
   なんだな。」(太田)

南部は無言でダイヤモンド大陸を眺めていた。

  「真田さんはこれで何を造るつもりだったんだろう…」(南部)
  「南部?」(相原)
  「真田さんは最初の航海で大量のイスカンダルのダイヤモンド鉱石をヤマトに
   積んだ…それ、今南部で管理してるんだ。防衛軍で知ってる人は限られてる
   と思う。」(南部)
  「相原…調べられないか?」(太田)
  「……真田さんの端末、島が持ってたよな…ちょっと調べてみるか。」(相原)


  「やぁ」

三人がボーっと海を眺めていると後ろから声を掛けられた。

  「守さん…(ミオを見て)お散歩ですか?」(相原)
  「あぁ…お昼寝しててね…以前と違って風景の代わりが速い。少しでも
   この子にイスカンダルを見せておきたいんだ。だから危険じゃなければ
   できるだけ外に出てあちこち回るようにしてるんだ。」

守は少しため息交じりでそう言った

  「サーシァはイスカンダルの小康状態の時に生まれた。だけどミオが
   生まれてからなかなか地殻変動が落ち着かなくて…(ミオを抱きながら)
   ここへ来たのはミオのリクエストだ。」
  「ミオ、地球へ行くの?」

ミオが守に聞いて来た。
 
  「そうだよ、お姉ちゃんのいる地球に行くんだ。そこはお父さんの故郷でね
   たくさん人が住んでるんだ。ミオもたくさん友達が出来るよ。」

守が言い聞かせるように言うと

  「友達?」

ミオが不思議そうに聞いて来たので

  「そう、一緒に遊んだりお勉強したり…時々ケンカしたり…」

ミオはピンとこない様子だったが

  「友達って楽しいの?」

素朴な疑問だった

  「そうだな、楽しかったり辛かったり…いろいろかな。」

守はミオを下した。

  「ミオ、わかんない。」

守にそう言うと近くにあった石を海に放り投げた