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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 1

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翌朝サンザー系の中心の太陽がまぶしくミオの出発を祝福してるような朝だった。ガミラス星は今は見えない。

  「お世話になりました。」

マザータウンの前の港にボートが並びYUKIのクルーが乗り込んで藤堂の挨拶を待っている。

  「いえ…さぁミオ…」

守とスターシアの間に立つ小さな影が二人の前に出てきた。

  「よろしくお願いします。」

小さな声だったがはっきりそう言うと振り返って

  「お父様、お母様行って参ります。」

にっこり笑ってお辞儀をすると走って藤堂の後ろへ回った。

  「守…スターシアさん、ミオをお預かりしました。大切に育てます。」

藤堂が敬礼すると守も敬礼した。







YUKIのタラップの上を人が昇りしばらくするとタラップが格納され碇が上げられた

  「守…ミオが行くわ…」(スターシア)
  「あぁ…」(守)

守はしっかりスターシアの肩を抱いてYUKIの姿が見えなくなるまで見送った




















  「大気圏外に出たら最初のワープを行う。アナライザー、ミオは初めての
   ワープだからそばにいるように。」

島がそう言うとちょうどガミラス星が見えてきた。クルーは無言で黙とうを捧げる

  「了解シマシタ。医務室デ待機シテイマスノデ私、向カイマス。」

ミオは医務室に案内されていた。一人じゃ寂しいので南部が付いていた。






  「ようこそ、YUKIへ。多分すぐワープすると思うんだ。ちょっと気分が
   悪くなるかもしれないけどアナライザーがくるから何でも言って。
   見てくれは悪いけど分析から看護士まで何でもこなすロボットだから…」

南部がそう説明しているとアナライザーが入ってきた。

  「南部サン、アリガトウゴザイマシタ。部署ニオ戻リクダサイ。」

アナライザーがそう言うと

  「了解。じゃぁミオちゃんの事頼むな。」

南部はアナライザーの頭を撫でて医務室を出て行った












  「ただ今戻りました。」

南部が第一艦橋に戻った

  「お疲れさん。すぐにワープする。大丈夫か?」(太田)
  「あぁ、ミオちゃんだろう?アナライザーが付いてるから大丈夫さ。
   さて…サーシァちゃんが待ってる…島、超特急で戻らないとな!」

南部の一言に島は

  「なんだよ?」

と言い返したが

  「守さんとスターシアさんに言ったんだろう?サーシァちゃんとの事…」

南部の一言に

  「えぇーーーーーーーーーーー島さん、もう結婚のお許しもらったんですか?」

相原が叫ぶ

  「バカ言ってんじゃない!南部、相原!!!」

珍しく真っ赤になる島に

  「だってなぁ…着いてすぐ二人の所にひとりで挨拶行っただろう?」

人の行動はよく見える南部

  「そうか…もうそんなところまで話が進んでるんだ。」

太田はやけに納得した感じだったが

  「だから違うって!お付き合いしています、って言っただけだ!」

島が叫ぶと

  「俺の一人勝ち!」

南部が叫んだ。相原と太田、山崎に山本まで悔しそうな顔をしている。

  「山本、なんだこれ?」(島)
  「あぁ、みんなで賭けてたの。守さんとスターシアさんに島が“結婚
   の報告をする”のか“お付き合いの許しのみ”か、って。で、南部だけが
   “お付き合いのみ”に賭けて俺たち全員負けた、ってこと。あ~あ~
   お前の押しが弱いから…」

山本は愚痴を言い終わらないうちに島に頭をポカっと殴られた











最初のワープが無事終了してミオは後部展望室へアナライザーに案内してもらってやってきた。サンザー系が小さくなってイスカンダルがかろうじて見える…そんな感じだった。

  (まさか自分が宇宙からイスカンダルを見るようになるとは思わなかったわ)

不思議と涙は出てこなかった。ミオはそっとイスカンダルに向かって手を振った

  (さようなら…またいつか会いましょう。お父様、お母様いつまでも
   お元気で…)