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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 2

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南部はしばらく考えた後

  「いいよ。」

二つ返事でOKした。島は一瞬“?”という顔をしたので

  「だから任せろ、って。ついでにステキなレディに育ててやる。サーシァより
   うんとキレイになるよう仕込んでやるからな。」(南部)
  「……何言ってんだか……古代だぜ?古代…」(島)
  「まぁ…任せろって。いつか社交界にデビューさせよう。」(南部)
  「ははは、期待してるよ。冗談はともかく…イスカンダルのお姫様だから
   品の良さはあるだろうな。」

島はサーシァの事を思い出していた。

  「ミオは余り成長が早くないんだよな。」(南部)
  「あぁ、どちらかと言うと地球人に近い体質のようだ。」(島)
  「これからどうやって地球のカリキュラムに対応していくのか…長官と話す
   時、俺も同席させてくれないか?」(南部)
  「わかった。多分一か月ぐらいは長官のところにいると思うから…その後
   森さんに託す、と言う形になると思う。」(島)
  「了解…島はいつサーシァと会うんだ?」(南部)
  「週末…かな。長官宅へサーシァを送るようになってる。」(島)
  「じゃまじゃなければ俺も同席させてくれないか?」(南部)
  「わかった。大丈夫だろう…じゃぁ時間がわかったら連絡するよ。」

島はそう言うと南部の部屋を出て行った。




  「さて…お楽しみが出来ました…が、」

南部はスケジュールを携帯で確認した。

  「しばらくスケジュール空けといたほうがよさそうですね。」

週末予定が入ってる女性にディナーのお断りのメールを入れた
















  「ただいま!」

サーシァが森宅へ帰って来た。

  「お帰り…すぐに行くの?」

ユキの母が出迎える

  「うん、島さんがお迎えに来てくれるから…そしたらすぐに出かけるわ。
   ミオ、大きくなってるだろうな…覚えていてくれてるかしら…」

サーシァが“着替えてくるわ”と言って二階に上がって行った。

  「ずっと会えるの楽しみにしていたから今日が待ち遠しくてしょうがなか
   ったでしょうね。」(母)

…とそこへインターフォンがなった

  「はい」
  <島です。サーシァを迎えに来ました。>
  「今さっき帰って来たの。どうぞお入りになってお待ちください。」

母はゲートのロックを解除した




  「「こんにちは。」」

南部とふたりでリビングに通された。

  「長旅お疲れ様でした。ミオちゃんはどんな子でした?」

いずれはここへ来ると思うとユキの母は居ても立っても居られない、という感じだった。

  「ミオはサーシァと違って成長もゆっくりなのでもう少し子育てが楽しめ
   そうですよ。…あ、今回ミオの面倒を見てもらおうと南部にお願いしまし
   た。もちろんYUKIのクルー全員でバックアップ体制取っていますが…
   森さんも見たら驚くと思いますがミオは古代によく似ています。見た目
   だけじゃなくて性格も似ています。そこで古代の性格をしっかりつかんで
   フォローしてきた南部を中心にミオのバックアップしていこうという事に
   なりました。」

島が南部がここにいる経緯をつたえた。

  「そうなの…本当にヤマトの皆様は人のお世話が好きよね?ご自分の事は
   どうお考えなの?いい人はいらっしゃらないの?」(ユキの母)
  「私ですか?私はまだ自由でいたいので…なかなか“南部”のネームバリュー
   につられてるお嬢様が多くて…」

南部はさらっと言ったが

  「そう…あれだけ大きな会社だといろいろありそうね…今はそれに加えて
   “ヤマトの南部”さん、だから余計大変なんじゃないかしら?」(母)
  「まぁ…ないとは言い切れないですね。」

三人で話しているとサーシァが二階から降りてきた。

  「お待たせ!」
  「本当、お二人を待たせすぎよ?…おばあちゃんが首を長くして待っている
   はずよ。さぁすぐに出かけなさい…じゃぁ島くん、南部くん、よろしくね。」

母は三人を見送った