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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 2

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サーシァとミオは進とユキの部屋にいた。

  「お姉様、このお部屋は?」(ミオ)
  「私たちの叔父様と叔母様になる予定だった方のお部屋よ。」

サーシァがそう言って写真を持ってきた。その写真にはYUKIのクルーが写っている。

  「この人と…この人…このおじいちゃんもいなかったわ。」

ミオが進とユキ、真田と徳川を指さした。

  「前にいるこの方が“古代進”私たちの叔父様…真ん中の女性が“森ユキ”
   私たちの地球の両親の娘さん…二人は婚約…結婚の約束をしていたの
   …最初から聞かないとわからないわよね…イスカンダルの双子星のガミラス星
   が地球を征服しようと攻撃していたの。イスカンダルもガミラスももうじき星
   としての寿命が尽きる…イスカンダルは自然にそのまま消滅する事を選んだ
   けれどガミラスは違ったの。自分たちが生き残るために地球をガミラス型の
   星にしようとしたの。放射能を地球に降らせて地球人類を絶滅させようと
   したの。」(サーシァ)
  「…ひどい…」(ミオ)
  「後で写真を見せてあげるけどそれはひどい状態になって…そこで私たちの
   お母様は地球の救いの手を差し伸べたの。お母様の妹が宇宙船に乗って
   地球へ向かったのよ。イスカンダルへ来れば放射能除去装置がある事と
   時間を越えて航海するワープができるエンジンの設計図を乗せて…だけど
   戦闘中に遭遇して宇宙船は被弾して火星に不時着したの。そこで叔母様は
   残念ながら亡くなってしまった…けどその叔母様を発見したのが島さんと
   叔父様で…通信カプセルを解析し、途中ガミラスの攻撃をかわしながら
   イスカンダルにやってきたの。」(サーシァ)
  「じゃぁ今ガミラスに誰も住んでいないのは…」(ミオ)
  「反対に地球人に滅ぼされてしまったのよ。地球人も必死だった…ガミラスも
   総攻撃で死闘だったとお母様から聞いたわ。その時は地球人が滅ぼした、と
   は聞いていなかったけれどあちこちの星を侵略、植民地化していた星だった
   から仕方ない、って思っていたわ。地球を守るため…仕方のない事だった
   のよ…。話がそれてしまったわね。そう…そのイスカンダルへやってきた
   艦が“ヤマト”なの。」(サーシァ)
  「ヤマト…」(ミオ)
  「そう…ヤマトは放射能除去装置を受け取って地球へ向かった…途中ガミラスの
   攻撃があったけれどそれを潜り抜けて…だから今、地球は元の姿を取り戻して
   こうして碧いの。まだ海も山も元の姿ではないけれど水をたたえた…緑の星に
   なったのよ。」(サーシァ)
  「そうだったの…じゃぁお父様はそのヤマトに乗ってらしたの?」(ミオ)
  「ううん、違うの。お父様はそれより前の戦いでガミラス人が地球人の
   サンプルに持ち帰った捕虜だったの。でも途中で難破して…それをお母様が
   助けたの。他のガミラス人は残念ながら亡くなってしまったそうだけど…
   本当はヤマトが地球に帰る時一緒に帰る予定だったけれどお父様はお母様を
   選んでイスカンダルに残ったんですって。…その時背中を押してくれたのが
   ユキさんなの。私達はユキさんがいなければ生まれてこなかったかもしれ
   ないのよ。」

サーシァはユキが中央で写っている写真を置いてヤマトが写っている写真を持ってきた。

  「…あ!」

ミオが声を上げた

  「ふふふ、きっとYUKIから時々見えたでしょう?叔父様が乗ってたのよ。」

サーシァが笑う。

  「YUKIが出航する時いつも一緒に航海してるの。今回ユキさんは私が地球に
   残ったから行かなかったんだけどね。」

すると二人の意識の中にユキが下りてきた

  <ようこそミオちゃん。待っていたわ…>

ユキは多く語らずそれだけを言うと二人の意識から遠のいた

  「…今の?」(ミオ)
  「そう、ユキさん。大丈夫よ、いい人だから…」

サーシァはそっとユキの写真に触れた

  「いつも見守っていてくれてるから…地球にいても安心なの。……さて…と
   まだ続きがあるの…大丈夫?疲れてない?」

サーシァが聞いたがミオは首を横に振った

  「イスカンダルから戻って一年して…銀河系近くで大きな彗星が見つかったの
   白色彗星、って呼んでいたわ。」