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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 3

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  「だいたいさぁサーシァが長官宅に預けられなければ出会いはなかったんだ
   よな。そう思うと古代のおかげだよな。」

太田がつぶやくように言った

  「そうだな…あの初対面が苦手な相原が一目惚れだしな。全くわからない
   もんだよな。」(島)
  「でも確かに晶子さんはきれいですよ。正真正銘のお嬢様、って感じで…
   だけど相原は秋田の田舎モンですよ。お母さんに紹介したら驚いただろ?」

南部が聞くと

  「…田舎に連れて行った時もちょっと恥ずかしかったんだ。余りにも田舎
   すぎて…家の方は緑化強化地区になってるから仕方ないんだけど…
   だけど晶子さんはその田舎具合が気に入ってくれたみたいで…」(相原)
  「まぁ都会育ちだろうからねぇ~」(南部)
  「そうなんだよね。もし僕が予備生じゃなければ出逢ってないと思うんだよね。
   古代くんのおかげもあるけど予備生になってよかった、って思った。
   今晶子さんは横須賀の基地にいるんだけど長官はいずれ中央に呼びたい
   なんだよね。その時は多分長官自身は引退してると想像してるみたいだ
   けど…今のような状態だったらいつまでたっても引退できないだろうね。
   まだまだ人材不足だし防衛軍もまだしっかり地固めできてないし…今、手を
   抜いたら以前と変わりない防衛軍になってしまうから長官も何とかしたい
   って思ってるんだよね。」(相原)
  「そうか…じゃぁ晶子さんが中央に来る前に式を挙げないと相原は働きにくく
   なるって事か?晶子さんが中央に来たらお前とかぶっちゃうもんなぁ~」

南部が嬉しそうに言う

  「だからどうしてそうなるんだ、って!」

相原がそう叫ぶが南部はわれ関せずで

  「だけどお前婿養子になるのか?」(南部)
  「へ?」(相原)
  「だって晶子さん一人っ子だろ?」(南部)
  「俺だって一人っ子だって。」(相原)
  「あ、そうか。」(南部)
  「全くそんな余計な心配しなくていいから!それより南部はどうなんだ?
   いろいろ話を聞くけどその度に女の人の名前が違ったりで…今本命は
   いないのかよ?」

相原の一言に周りが拍手をした。南部はその反応に驚いた

  「なんだよ?」(南部)
  「そうなんだよ、お前、って本当に分からないんだ。女性のうわさは事欠か
   ない分誰が本命なのか…なんだよな。良く聞かれるんだよ、“南部さんて
   今、お付き合いしてる方いらっしゃるんですか?”ってさ。自分で調べろ
   て思うんだけど無下にできないだろう?だから“あいつ、よくわからない
   から”って答えるんだ。だから一部の女性の間にヤマトクルーでも南部は
   仲が悪い、と思われてる可能性がある。」

島が頷きながら言った。

  「だいたいねぇ世の中の女は俺じゃなくて“南部”のブランドがほしいんです
   よ。俺の事なんて何も見ちゃいない。だったら俺じゃなくてオヤジに
   取り入れば手っ取り早いと思うんですがねぇ…。うちなんかに来たら
   窮屈ですよ。企業秘密とか極秘条項とか政府と防衛軍との絡みがありすぎて
   何一つ自由になる事なんてありませんから。俺は防衛軍にいるから自由だ
   けどこうして南部の家にいれば南部の一員だからやっぱり極秘事項とか
   に縛られるわけ。名前にだけ呼び寄せられる人間にこの大変さは理解でき
   ないと思うんだよね。母は偉いと思いますよ。まぁ母も“南部”がこんなに
   大きくなると思ってなかったと思うんですが…。」

南部が自分の事じゃないように話す。

  「継ぐ気持ちはないのか?」(島)
  「前だったら全くない、でしたが…今は違うかな。」

南部の意外な一言に誰もが驚いた

  「もし、俺が南部を継いだらどんな火器でも防具でもたくさん作って島や
   山本が乗る艦や艦載機に優先でつける事が出来たりするだろう?もう、仲間を
   失いたくないから完璧な艦を造るために、だったら軍を辞めてもいい、って
   思ってる。だけど軍を辞めても軍と繋がっていたい気持ちはあるんだ。
   俺たちが戦って今がある、って思うと死ぬまで俺は防衛軍に関わっていた
   い、って思うんだ。」

南部はそう胸の内を明かした