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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 3

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  <ミオちゃん…随分頑張るわね。>

ミオが寝てるとユキが夢の中に現れた

  「ユキさん?」
  <ねぇ…私の首元、見て?きれいでしょう?>

ミオが見るとユキの首に白銀に輝く細いチェーンとその先に大粒のダイヤモンドが輝いていた。

  「ユキさん、それ?」
  <これね、古代くんがくれたもの。チェーンはコスモナイトで石はイスカンダル
   のダイヤモンド鉱石。守さんの荷物の中に入ってた鉱石で作ってもらった
   ものなの。作ったのは真田さん。最初にイスカンダルと地球の鉱石が
   くっついてできたもの、なんて言ったら変かしら?>

ユキはにっこり笑った

  <ねぇミオちゃん、学校だけど…>
  「ミオ、もう学校行きたくない…」

ミオの口から本音が出た

  「テスト頑張ると周りがすごい目で見るの。それも顔についてる眼じゃなくて
   心の眼…とても痛くて辛いの。ミオ、耐えられない…」

ミオは泣き出してしまった。

  <そうね、辛いわよね。わかるわ…ミオちゃんの気持ち…。>

実際ユキもどんどん飛び級したのでその度の先生が変わっていくのをクラスメイトはいい気持ちで見ていなかった。ただユキは早く医師になりたかったからそれだけを目指すために頑張っていたので友達がいない事などまるで眼中になかった。ただミオと同じで視線が痛い事はとても辛い事だった。

  <私も同じだったから…だけど私には目標があった。そのために誰が何と
   言っても知らんぷりすることができた。だけどミオちゃんにはまだ目標が
   ないでしょう?とても辛いと思う…でね、実はミオちゃん事で今日長官が
   うちに行ってるの。>
  「え?おじいちゃんが?」
  <そう、実はミオちゃんのIQが高くて小学校では面倒見きれない、って話に
   なってるの。私はちょうどいい機会だと思うのよね。国立に通わず別の
   方法で勉強できないか…絶対別の方法があるはずよ。家に帰ったらお父さんと
   お母さんに相談して。もう、国立に通いたくないって。>
  「本当に大丈夫?お父さんとお母さんに嫌われない?」

ミオが涙目でユキを見る

  <大丈夫よ、絶対に!それに…ほら、今日もっと協力してくれる方を見つけた
   じゃない。南部くんのいとこと南部くんのお母様。南部重工業はヤマトを
   造った時最大の協力をしてくれた会社…だから今防衛軍と強いパイプで
   繋がっている…今一番あなたを任せられるところの一つでもあるわ。
   安心して大丈夫よ。ただ雄大さんは南部の家でもまだ浅い部分があるわ。
   何かあったら必ず南部くんを頼って。>

ミオは何となく抱きしめられたような錯覚を感じてユキの体温を感じた

  <私の姪になる予定だったミオ…道は必ず開けるわ。焦ってはだめよ。>

そう言ってユキはミオの意識から遠のいて行った






  「夢?」

ミオは自分がベッドに寝てる事に気付き慌てて起きた。

  (ユキさんがおじいちゃんが三浦に行ったって…)

ミオはベッドから降りると階段を下りて明かりの漏れている部屋へ向かった



  「あれ?ミオ、起きた?」

山本が静かに開いた扉の先にミオがいる事に気付いた

  「うん、起きちゃった。お腹空いたの。」(ミオ)

にっこり笑うミオに

  「そうか…ほら、なんでもいいから食べな。」(山本)

テーブルにはたくさんの食事が乗ったままだった

  「うん、どれから食べようかなぁ。」

ミオはユキの学校に行かなくてもいい、という言葉が嬉しかった

  「なんかご機嫌だね。いい夢でもみたの?」(太田)
  「うん!」(ミオ)
  「え~教えてよ」(太田)
  「ナイショ!でも嬉しい事だったの。ねぇ太田さん、何が一番おいしかった?」

ミオも誰が一番の食通なのか知っている。

  「これ!これはお勧めだよ。なんでも南部のお母さんの手作りらしいんだ。
   ちょっと冷めちゃたけど冷めてもおいしく食べられる辺りさすがだな、って
   感じだよ。」

太田の話を聞きながら小皿に取り分けて一口食べる

  「本当、おいしい!学校の給食よりおいしい。」

おいしそうに食べるミオに太田はジュースを渡した。