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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 3

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  「お邪魔します。」

南部の自宅へメインクルーが勢ぞろいした。

  「いらっしゃい。」

南部の母が対応する。

  「あれ?南部は?」(島)
  「今ねミオちゃんとラボにいるわ。今呼ぶからリビングでお待ちくださる?」

南部の母は携帯で南部に連絡を取った。




  「ゴメン、ゴメン。つい夢中になっちゃって」

南部がミオと一緒に戻ってきた。

  「ミオはラボに入ると時間忘れちゃうからな。」(相原)
  「ここはある意味科学局のラボと同じぐらいの設備が整ってるからミオ
   にとってはおもちゃが転がってるのと同じだろ?」(太田)
  「えぇとても楽しいわ。ちょっと失敗しちゃったけど。」

ミオが子供らしい笑顔で言ったが実際している事は大人顔負けの事をしている。

  「ところで何の実験してたんだ?」(島)
  「イスカンダリウムとコスモナイトをより燃費良く有効活用できるか、の
   研究。」(南部)
  「南部わかるか?」(島)
  「最初はよく判らなかったけど今はバッチリ。いつでもミオの助手、できる
   とおもうよ。研究畑の事なんて全然興味なかったけど…結構おもしろいね。
   うまく運用出来たら新しい火器の開発にも役立つかもしれないよ。ミオは
   平和活用したいそうだから余りその分野は乗り気じゃないけどやっぱり
   俺自身が砲手だから…その辺りはいろいろ考えちゃうかな。」

南部はミオをチラ見しながら言った。そこへ南部の母が料理を運んできた。

  「あら、みなさま立ったままで…どうぞお座りになって…お食事お持ちした
   からどうぞ…」

南部の母が運んできた食事のほかにロボットが他の食事を配膳する。

  「ありがとうございます。」×クルー

お礼を言われると南部の母はにっこり笑って扉を閉めた






  「寝ちゃったな。」

ミオがソファーに持たれて寝てしまったのを見て南部がゲストルームに運んで戻ってきた。

  「体力が子供なんだよ。頭脳は真田さん並みなんだけどさ。」

南部がワインを飲みながら言った。

  「ミオはすごいか?」

相原が聞くと

  「すごい、半端じゃない。真田さんがいたら多分ユキさんと同じように
   全部自分で面倒見ちゃうぐらい熱を入れて育てるかも知れないな。
   ユキさんは看護士と訓練生の二足のわらじを履きこなした。ミオはどう
   なるんだろうな。楽しみだよ。どのみち国立の小学校に通わせる意味なんて
   ないだろうな。それに…」(南部)
  「それに?」(相原)
  「今日、迎えに行った時ミオは一人で校門に向かって歩いて来た。余り
   友達もいないのかもしれない。精神年齢が高い分他から理解されにくい
   かもしれない。」(南部)
  「そうか…そしたら早めに…」(相原)
  「軍の方で何か手を打った方がいいのかもしれない。ミオがイヤな思いを
   する前にね。」

南部の顔は真剣だった。

  「多分、その話をしに今日、長官が森さんの自宅へ行ってる。何かしら明日、
   わかると思うから何かあったら連絡するよ。」(相原)

南部はせっかくミオが来る事になったので久々にYUKIのクルーと会わせてくつろいでもらおうと思ったのに当の本人が寝てしまって残念だった。



  「そう言えば相原、晶子さんとはどうなってるんだ?」

突然南部が相原に話を振った

  「へ?」

相原が突然話を振られて驚いて南部の顔を見た

  「だってもう2年以上付き合ってるだろ?いくら長官の孫とはいえ全く
   将来の話がないのも不自然だ。」

南部が頷きながら相原に迫る

  「ご両親にはもう、挨拶してるのか?」(南部)
  「え?」(相原)
  「長官には報告済んでるのか?」(南部)
  「え??」(相原)
  「具体的に結婚式は春とか決めてるか?」(南部)
  「おい…」(相原)
  「長官の孫と、となるとある程度の広さが必要だろうか早めに言えよ。」(南部) 
  「南部!まだ具体的な事は何も決まってないって!」(相原)

南部の質問攻めに耐え切れなくなった相原がついぽろっと言ってしまった。

  「ほぉ~具体的には決まってないけどおよその事は決まってるって事だな?
   そうか、そうか。お前にしちゃぁ良くできてる。よし、じゃぁどの辺まで
   だいたい決まってるんだ?」(南部)

相原は“はまっちまったな”、と独りごちた。