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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 3

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  「ありがとうございました。」

ミオはサーシァの宇宙船をじっくり見て触って納得した顔で南部とそのいとこの雄大にお礼を言った。

  「どういたしまして。」(雄大)
  「いつでもどうぞ。」(南部)

ミオはサーシァの言葉が聞けたのと納得いく答えが出た事で満足していた。

  (叔母様ありがとう。)

それから3人は地上へ戻り南部の自宅へ戻って行った。






  「ただいま。」(南部)
  「お邪魔します。」(ミオ)

二人が南部の自宅へ戻ると母が出てきた。

  「おかえりなさい。ご希望のモノは見れたかしら?…あら?雄大は?」

二人しか玄関にいないのを見て南部の母が聞いた

  「あいつ、これからデートなんだって。少し時間押しちゃったから寄らない
   ってさ。」(南部)
  「そう、残念ね。会社では良く会うけどこうして会う事なかなかないから
   ゆっくり、って思ったのに…まぁ若いからしょうがないわね。」

南部の母はそう言いながらリビングにミオを通そうとしたが

  「母さん、あそこの実験棟、借りいい?」

南部が指さしたのは南部家のラボだった。

  「え?あなたが?」

驚いた様子で母が聞き返すと

  「いや、ミオが使うんだ。いいかな?」

息子が“あたりまえ”と言わんばかりの顔をしていたので

  「…本当は南部家以外の人は立ち入り禁止なのよ?しょうがないわね。
   特別に許可するわ。解除キーはここと同じ。」

そう言って二人をラボに送り出した。















  「お待たせしました。」

30分かからず藤堂は森宅へ着いた。すでにエアカーは相原を乗せて南部の家に向かって行った。

  「長官、ここまでどうやって?」(父)
  「実は、今日南部の家にヤマトのクルーが集合するとの事だったので
   相原も呼ばれてるのでここについてすぐ向かわせました。ミオもそこに
   いるんですよね。一番安全な所です。」(藤堂)

父は藤堂をリビングに案内した。






  「そうですか…国立なら面倒見てくれると思ったんですが…当てが外れて
   しまいまいたね。さて…どうするか…しかしIQ160以上とは…それじゃ
   同じくらいの小学生とじゃ一緒にてもつまらないだろうな。」(藤堂)
  「サーシァは見た目年齢と精神年齢が同じくらいでしたがミオの場合は見た目
   年齢は低いけど精神年齢は今のサーシァと同じくらいだと思います。
   あの落ち着きのあるしぐさ、と言うか考え方もそうなんですが…余り自分から
   話を切り出す子じゃないので難しいのですが恐らく学校でもなじめてい
   ないと思いますがみんなの中にいる、という事で安心してる部分はあると
   思いますが…。」(父)
  「そうですか…」(藤堂)
  「長官、どうしましょう…」(母)
  「しばらく学校へ通うのはやめさせましょう。ミオにとって最善の道を
   選ばないといけません。選択肢が必要だと思いますので少し時間を下さい。」

藤堂は考えながら言った。

  「ミオには正直に話そうと思っています。多分ミオなら分かってくれると
   思うんです。」(父)
  「ではミオに話すのはお任せしていいですか?」(藤堂)
  「はい。」

父はきっぱり言った。

  「ミオをしばらく横須賀基地の科学局に通わせましょうか。横須賀基地なら
   私の孫がいます。セキュリティのしっかりした所で研究させるもの
   いいかもしれません。ここから通う足は孫に手配させます。」(藤堂)
  「長官…」(父)
  「あの子をここで足踏みさせるわけにはいきません。それに身を守る事も
   覚えなければいけない。」

藤堂はいつになく厳しい顔で言った。

  「そうですね…四六時中誰かが付いてるわけにはいきませんし…」

父も覚悟を決めたようにつぶやいた。

  「ミオに科学局へ行く話はもう少し待ってください。私の一存で決められない
   部分がありますので…ただ、手はあります。任せてください。」

父も母も藤堂の言葉にうなずくしかなかった