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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 4

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  「お呼びでしょうか?」

ミオのラボに揚羽が呼ばれた。

  「私、あなたと一緒に研究できないわ。紹介状を書くから別のラボへ行って。」

ミオは厳しい目つきで揚羽に言った

  「待ってください、私はあなたの力になりたくて…」

揚羽は慌ててミオの手を取った

  「あなたの研究はすばらしい、あなたの研究に付いていきたいんです。」

揚羽はそう言ったがミオは手を振り払おうと立ち上がった

  「私の研究を…揚羽に流しているでしょう?おかしいと思ってた事がたくさん
   あったの。未発表なのに別の場所で研究発表されていて…さほど気にしな
   かったけど…今回の事で全部調べたら…あなたのお父様の会社が絡んで
   いたわ。…離して……今なら紹介状を書けるけど…場合によっては私の判断
   で除籍させてもらう事になるわ。」

揚羽は“除籍”と言う言葉に反応した。除籍になったら軍に出入りが出来なくなる…

  「それだけは…勘弁してください!確かに最初はオヤジの差し金でした。
   だけど今は違うんです!私はあなたが…あなたがほしいのです!」

揚羽はそう言うと掴んでる手を引き寄せてそのままミオを抱きしめた。余りに突然の事だったので抵抗できなかった

  「私はあなたが好きなんです。あなただけしか見えなんです!」

揚羽は驚いた顔をしてるミオを見るとそのままソファーに押し倒し強引にキスをした

  (イヤ…なに?何が起きてるの?助けて…誰か…助けて!)

ミオは抵抗するが相手は軍の訓練を受けた事のある男性…力でかなうわけがない

  (南部さん…南部さん!…助けて…イヤ!お姉様!)














  (ミオ?ミオ?どうしたの?)

火星で訓練中のサーシァがミオの意識を感じた。ただ事ではないと思い島に連絡した

  「ミオが危ないかもしれない。南部さんに連絡して!」

短くそれだけを伝えるとサーシァは通信を切って祈っていた。

  (南部さん、お願いミオを…助けて!)











  「あのドレス姿を見て…あなたの全てがほしいと思いました。次に会ったら
   告白しようと思っていたのに…あなたは南部さんと一緒にいた。南部さんは
   あちこちに女性を作ってあなたを幸せになんかできない…あなたを幸せに
   できるのは私だけ…」

ミオに馬乗りになり両手を掴んで抵抗できないミオに向かって告白する

  「うちのラボで研究したらいい。いくらでも研究できますよ…。」

ミオの恐怖心は絶頂を極めていた。その意識はサーシァにも届いていてサーシァは耳を塞いでいた

  (助けて…南部さん…助けて…)

ミオのギュッと閉じた眼から涙がこぼれた

  「許してくれないのですか?」

揚羽の言葉と心がミオの心を凍らせる。揚羽はミオの両手を左手で押さえつけると右手で白衣のボタンを外し始めた。白衣を開くと白いシャツとそこから透けて下着が眼に入る。

  「きれいですね…南部さんも見た事ないでしょう?」

揚羽の右手がシャツをたくし上げようとした時扉がすごい勢いで開いた














  「森さんですか?」

南部がユキの母に電話をした

  「すみません、今日、ちょっとミオにうちに来てもらっていいですか?」

南部の落ちついた声に母は

  「あら?またパーティ?」

と聞いて来たが

  「いえ、うちのラボで研究したい事があるそうで…」(南部)
  「南部さんの家でご迷惑でなければ…」(母)
  「うちの母がミオを連れて行くと喜ぶんです。…いいですか?」(南部)
  「えぇ、どうぞ…」(母)

ユキの母は“何かあったかな?”と思いつつ南部に任せる事にした







  「大丈夫?」

南部はほっとココアを買ってきてミオに渡した。ミオは頷くとそれを受け取った。

  「熱いからね、やけどしないように。」

南部とミオは中央病院に移動していた。そこにはサーシァとミオの主治医の薩摩がいたからだ。

  「ミオが落ち着いたら帰っていいから…休んで行ってもいいし好きにしなさい」

薩摩はそう言うと診察室に戻って行った



  「どうして?」

ミオがココアを一口飲んで聞いた

  「火星にいる島から連絡があったんだ。サーシァが“ミオが助けを求めてる
   いそいで南部さんに連絡して”ってね。やっぱり姉妹だから通じるものが
   あるみたいだね。…よかったよ、間に合って。」

南部はホッとした顔でミオを見たがミオはココアを見つめているだけで微動だにしない。

少しするとミオの膝に涙がポタポタと落ちた