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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 4

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  「南部さん、長いわね。」

母が南部のお気に入りのお菓子とコーヒーを入れて待っているがなかなか降りてこない。

  「ここに来るとみんなそう。たくさん話しかけてすっきりして帰って行く。
   英雄の丘に寄ってきた、って言ってたのに、よ?」

ミオはニコニコ笑いながら話す。

  「誰かしらこうして忘れずに来てくれるのが嬉しいね、お母さん。」(ミオ)

そんな話をしてるうちに南部がリビングへ降りてきた。

  「随分長くお話していたのね?それにしても2か月ぶりかしら?任務が
   長かったの?」

母がどうぞとお菓子を進めると南部はソファーに座って“いただきます”と言いながら頷いた。

  「えぇ、久しぶりの長期宇宙滞在でした。サーシァにも会って来ましたよ。
   とても元気でした。ちゃんと食べてるから安心して、って言ってました。
   時々島も行ってるみたいだし…宇宙ステーション勤務もあとわずからしく
   時期横須賀に戻るって言ってましたよ。」(南部)
  「そう…頑張っているのね。」

そう言ってにっこり笑う母はサーシァとよく似ていた。

  「お母さんとサーシァ本当の親子みたいにもっと似て来ましたね。」(南部)
  「そう?だけどよく言われるの。で、ミオも最近サーシァに似て来たのか
   私に似てきた、って…ホント、嬉しいわ。」

母は優しい笑顔でミオを見つめる

  「この子たちには本当に感謝してるわ…私は本当に幸せよ…ただ、研究に夢中
   になるとこの子は帰ってこないから…ただサーシァはどんなに離れてても
   分かるみたいで…よく釘刺されてるみたい。」

ミオはバツの悪い顔をした

  「ねぇ南部さん、行こうよ。」(ミオ)
  「あ、都合が悪くなってきたから出かけようとしてる!」(南部)
  「あら、ミオ出かけるの?」(母)
  「うん、南部さんの所にコスモクリーナーがある、って言うから見せてもらう。
   どうしても見たいの。」(ミオ)

二人ともミオが言い出すとひかないのを知っているので母と南部は目を合わせてため息をついた。

  「…もう、ミオは子供じゃないんだからいつまでも南部さんのおたくにお泊り
   してたらご迷惑よ?南部さんだっていろいろお付き合いがあるんですから。」

母は咎めるような言い方をしたが

  「大丈夫ですよ、ミオが泊まりに来るの母が一番楽しみにしていますから。
   私なんてミオの助手としか見ていませんからね。」

南部がお菓子をつまみながら言う。

  「もう…ごめんなさいね?でも決まった人が出来たら…」

母の言葉を南部が制した

  「いえ、私もそんな人いませんし父のパーティーには出ないといけないので
   それなりの事はありますが…しばらくは私も考えてませんので…」

南部の跡取り息子として生まれているし元ヤマトのメインクルーと言う事でマスコミにもいろいろ取り上げられてしまう事もあった

  「南部さん、そろそろ…いい?」

母の質問攻撃をかわすためにミオが玄関に荷物を置いた。

  「あぁいつでも大丈夫だよ。(母を見て)すみません、ミオをお預かりします
   危険な事はさせませんので…。」

南部はそう言うと玄関を出てミオをエアカーの助手席に乗せた