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クリスチーネ中西
クリスチーネ中西
novelistID. 50873
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ウワサの真相

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日向と若島津ねぇ・・・。 あいつらはお前の言うとおり完全にデキてるよ。
ほとんど恋人関係と言ってもいいくらい。

あいつら、聞いた話では小学校の時はそうでもなかったみたいだけど、
推薦でうちの学校(東邦学園中等部)に決まった日向を追いかけて若島津のやつ一般で入ってきたんだ。
しかも既に日向のこと1年からキャプテンと呼んでたんだよな。

まあ、うちの学校って男子校で女っ気ほどんどないし、全寮制だろ?
おまけにずっと部活で練習や試合とか一緒にしてたせいかますますあいつらはくっついてることが多くなったんだよな。

何というか・・・ 親友というには主従関係ありすぎるし。
まあ、信頼関係で結ばれていると言われれば聞こえはいいけどね。
その影響で俺らもいまだに日向には敬語だよ。タメなのにな。

そんなわけで、俺を始めとしてチームの奴らはあいつらの間に誰も入れなかったんだ。

それから、俺が忘れもしないのがまず二年の時のことなんだけど、
練習後、シャワー浴びた後、メンバーは先輩を含めさっさと部室に戻るのが普通なんだが、
あの二人はまだ部室に戻っていなかったんだ。

当然先輩が「あの二人、まだ戻らないのか」って言ってくるから
「ちょっと見てきます」って俺が偵察役を買って出たんだ。

シャワー室に行くと案の定まだ電気は点いていたんだ。
窓が少し開いててさ、中の湯気が漏れ出ていたな。

まあ、漏れているのは湯気だけじゃなかったけどね。

なんかさ、「ハァハァ」とかいった人の息遣いとかうめき声のようなものが混じったようなのが聞こえてくるんだ。
ずっとシャワーの音もしていたけど明らかに中から聞こえていたね。

でさ、もう少し近づいて中の様子を覗いてみたんだよ。
そしたら、湯気でよくわからないけど頭が2つ見えたの。
で、2人いるとわかったんだが、その動きがなんかおかしかったんだ。

1人は壁に顔を近づけ、もう1人がその後ろからぴたりとくっついていた。
後ろの奴はなんか前後に揺れているみたいだったけど、前の奴はあまり揺れていなかったんだ。

この時点で2人の顔が判別できなかったけど、壁に向かっている奴のほうが髪が長いことだけは分かったんだ。

・・・そう、やっぱりあいつらは残っていたんだ。

だけど、何で残っているんだ?俺は一瞬わからなかったんだ。
でもさ、わかった途端俺は全身から血の気が引いたね。

あいつら、男同士なのに・・・なんてことをしてるんだってね。
当時の俺には「ホモ」なんてテレビや本でしか見ないと思っていたから相当衝撃的だったよ。
こんな身近で・・・ありえないだろって。

見つけたら連れ戻せって先輩から命じられたけどそれどころじゃなかったよ。
もう俺はあまりにも呆然としてたから一人で部室に戻るのがやっとだったんだ。

次の日、日向と若島津、そしてそいつらを連れて帰らなかった俺は先輩たちから大目玉を食らった。
若島津は割と申し訳無さそうな顔をしてたけど、日向は何が悪い、といった感じで平然としてたよ。
そして、俺は先輩に怒られることより、こいつらの関係に対してある意味決まり悪さを感じていた。

だけど、それについて誰も突っ込む奴はいなかったよ。雰囲気的にできないといったほうがいいと思う。

そして、三年になると日向を追ってタケシが入学してきたんだ。
タケシはね。他の奴らと違ってあの二人の中にも入っていけたんだ。
まあ、小学校の頃から日向に可愛がられているから当然とは思ったけどね。

当初は相当日向のことを慕っているんだなあと思ったが、
こいつに関しても、俺は後で恐ろしいことを知ることになってしまったんだ。

・・・そう、あいつら絡みでね。

今から話すことも俺にとって二年の時のあの事件以上に忘れられないことだ。
というかある意味トラウマにもなっている。
おかげであの3人とは当時ほどではないがまだ距離が残っていると言ってもいいくらいだ。

正直話そうか迷ったが、ここまで来たのだからもうすべて話しておくよ。

作品名:ウワサの真相 作家名:クリスチーネ中西