二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

凛ちゃん女体化したら争奪戦になった

INDEX|2ページ/8ページ|

次のページ前のページ
 

夏合宿をいじってみた



砂浜に岩鳶高校水泳部員たちがテントを張っていると、ランニング中の凛が通りかかった。
凛に気づいた遙たちは作業を中断し、やってくる凛のまえに立つ。
少しして、凛は足を止めた。長めの髪をうしろでたばねている。
凛は表情をゆるめず、男四人に鋭い眼を向けた。
「なにやってんだ、おまえら」
「夏合宿だよ」
代表して岩鳶高校水泳部部長の真琴が答えた。
「凛も、合宿?」
「ああ」
鮫柄学園水泳部も夏合宿でこの島に来ている。ただし、資金不足の岩鳶高校水泳部とは違い、砂浜でテントを張るようなことはないが。
凛は砂浜に設置中のテントを何気なく見て、ふと、気づく。
「おまえら、プールで練習するつもりじゃないのか?」
「うん」
「じゃあ、海で泳ぐつもりなのか?」
「うん、そうだよ」
いつものように穏やかな声で答えた真琴に、凛は驚いた表情を向ける。
「大丈夫なのか、真琴」
心配そうに凛は真琴を見る。
すると。
「大丈夫だよ、凛」
真琴は優しく笑った。
それでも凛は気遣わしげな眼を真琴に向けていたが、ふいに、ハッと我に返った表情になった。
「べ、別に、心配してるわけじゃないからな……!」
そう怒鳴った。その顔は赤い。
「くそっ、つまらねぇことで時間くった!」
凛は乱暴な口調で吐き捨てると、走り出す。
岩鳶高校水泳部員たちの横を通りすぎていく。
髪をたばねている近くの首筋までも、うっすら赤い。
砂浜にはまた岩鳶高校水泳部員の男四人だけになる。
「凛に心配されちゃった」
「俺も海が恐い設定にすれば良かった」
「あのツンデレどうにかしてください。被害者多数になります」
「でも、ツンがあんまりなかったころの破壊力もハンパなかったよー?」