機動戦士ガンダム IFU 第一章
「問題無い。――あと、残りの二人には言わないでくれ。言ったら絶対について来るからな。」
“この件に関しては一人の方がやり易い”という、彼らに言わないでいてほしい理由は、あえて彼女に伝えなかった。説明が面倒だからだ。
“残りの二人”というのは、勿論ヒューガとガルメアである。
ニーナがまだ何かを言いたそうにしている事に気付いたウルは、彼女がまた何か言い出す前に、「じゃあ、頼む。」と告げ、一方的に通信を切った。
ニーナが頬を膨らませる様が頭の中に浮かび、彼は仮面の下に微笑を浮かべた。
「さて・・・お迎えにあがるとするか。」
赤の機体が核の粒子を纏いながら飛んでいった。
作品名:機動戦士ガンダム IFU 第一章 作家名:ネクス