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機動戦士ガンダム IFU 第一章

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《貴艦らは、先程我々が最終勧告を行ったのにも関わらずビリアス民主主義共和国領海内に侵入した。これに対し我々は貴艦らに攻撃の意図があるものとみなし、第一級・攻撃態勢をとる!》
 ビリアス艦隊からの勧告に、ウルは苦笑した。
「全く・・・随分と良心が無いものだな。」「ふぅ」と溜め息をついてから続けた「―――まぁ、偽りの国なのだから、当たり前かな。」
「敵の出方を見ますか?」トルゼスの艦長ダイタスが問いた。
「いや、その必要は無いだろう。戦闘機隊を出撃させろ。それと、『MS』強奪作戦メンバーの指揮は私が執る。勿論出向いてな。」
「隊長自らですか?」驚いたダイタスに、ウルはまた苦笑した。
「私も新型機動兵器の操縦シミュレート訓練は受けている。それに、頭の固い上層部の選んだ人員など当てにならんよ。艦隊の指揮は君に任せた。」
 ダイタスは姿勢を正し復唱した。「は!艦隊の指揮の任に就きます!」










「第一級とは・・・第二級で十分では・・・?」士官が聞いた。
「いんや。」アデス・カズイは当然の様に答えた。「『トルゼス』の姿もある、ダガール隊は手強いぞ。」
「しかし・・・第一級は大げさであるのではありませ・・・。」
「ガタガタ抜かさんでとっとと仕事をせんか!!」アデスの怒鳴り声が司令室内に響き渡る。
「も、申し訳ありませんっ!!」士官が慌てて持ち場に就く。
「全く・・・。」アデスは顔をしかめた。
「司令、私の部隊は出撃しないでも良いのですか?」
「ん・・・お前らの隊は昨日大一番の攻略作戦に出向いたばかりではないか。少し位部下を休ませてやれ。鬼隊長デア・ヨナよ。」アデスはからかう様に言った。
「鬼隊長ですか。これまた面白い表現ですな。」デアはこれに笑いで返す。
「さて・・・敵がどう出るか・・・。」
「うむ、油断はできんな。」アデスは自分の顎鬚をいじりだした。「しかし何故、今、それもこんな中途半端な規模の艦隊で・・・謎だな・・・。」










「全員搭乗したな。今作戦内容の最終確認を行なう。」
 ウルは辺りを見回してから話し出した。
「今作戦の成果は今後の戦況を大きく左右するものとなる。敵の新型機動兵器『MS(モビルスーツ)』の正式配備を遅らせる事、そして我が軍の『MS』を完成させる資料採集が今作戦の目的である。皆も知っても通り、我が軍は『MS』開発においてビリアスに遅れをとっている。今ビリアス・テルザルアに『MS』を正式配備されたなら、我が軍は甚大な被害を被る事になるだろう。これらの事を考え、今作戦の失敗は決して許される事では無い。」ウルは少し溜めて、また話し出した。「現在、フルデック戦闘機部隊が陽動で南ルートを使いビリアス軍本部への攻撃を開始している。我々は薄くなった西ルートより敵の『MS』倉庫へと向かう。倉庫1km手前でこの機より降下する。チームaとチームbに分かれて行動するが、ここの説明は各チームにてすることにしよう。強奪後はポイントCにて本隊と合流する。各自ジェットパックのチェック後に席に着け。ここでの説明は以上だ!」