二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

守るべきもの

INDEX|2ページ/35ページ|

次のページ前のページ
 


「本日はこれにて第104期「訓練兵団」解散式を終える・・・以上!」

「ハッ!!!」

その夜、食堂では少し浮ついた雰囲気だった

「いーよなお前らは10番以内に入れてよ!
どーせ憲兵団に入るんだろ?」

ある男子がジャンに話しかける

「ハァ?当たり前だろ
何のために10番以内を目指したと思ってんだ」

「俺も憲兵団にするよ」

ジャンの隣に座っていたマルコも答える

「王の近くで仕事ができるなんて・・・光栄だ!」

マルコはキラキラした目でそう話した

「まだお利口さんをやってんのかマルコ・・・」

「ぶっ!!」

ジャンはマルコの頭を押さえ込む

「言えよ本音を内地に行けるからだろ?

やっとこのクッソ息苦しい最前線の街から
脱出できるからだ!!

内地での安全で快適な暮らしが
オレ達を待ってっからだろうが!!」

ジャンは興奮気味の様子で机をドンドン叩きながら叫んだ


「あの、ケイはやっぱり調査兵団にいくんですか?」

食堂の隅で、サシャは目に前にいるケイに尋ねた

「うんっそうだよ
ここに来てからずーっと言ってるでしょ?
私は調査兵団一択だって」

少し幼顔のケイと呼ばれた女の子は
にっこりと笑いながら答えた

「まぁ、そうですけど・・・でも何故ですか?
エレンみたいに強い願望とかがあるんですか?
理由も教えてくれませんし」

サシャが首を傾げる。

「ふふっ、もう言ってもいいかな・・・」

「えっ?」

「調査兵団にね、会いたい人がいるんだ」

ケイはとびきりの笑顔を見せた

「あ、会いたい人?それって・・・」

バキッ!!

「うぉぉぉぉぉぉぉおおッ!
また始まったぜ!!」

食堂全体が騒ぎ始める
エレンとジャンがまた殴り合いを始めたらしい

その殴り合いも、すぐにミカサによって止められた

作品名:守るべきもの 作家名:葉入