守るべきもの
翌日
ケイやエレン達は壁上で武器の手入れなどをしていた
「はぁ・・・!?調査兵団にするって!?
コニー、お前8番だろ!?
前は憲兵団に入るって・・・」
「憲兵団がいいに決まってるだろ・・・けどよ」
「エレンの昨日の演説が効いたんじゃない?
私はエレンと違う目的で調査兵団を志望してるけど
共感しちゃったし」
ケイがポンポンとコニーの背中を叩きながら言った
「イ、イヤ!!オレは、アレだ・・・
そう!ジャンだ
オレはアイツと同じ兵団に入りたくねぇだけだ!」
「ふふっいいじゃない
昨日の演説にやられたのはコニーだけじゃ
ないみたいだしねっ」
「ま、まぁ今期の調査兵団志望者は多くなりそうだぞ!」
和気あいあいと話していると
後ろからサシャが息をきらしてやってきた
「あ、あのぅみなさん
上官の食料庫からお肉盗ってきました」
サシャが上着の陰から肉を取り出す
「「・・・・・・!!」」
その場にいた全員が一瞬固まる
「サシャ、お前独房にぶち込まれたいのか?」
「お前・・・本当にバカなんだな」
「バカって怖ぇぇ・・・」
「後でみなさんで分けましょう
スライスしパンに挟んで・・・むふふ・・・」
サシャは息を荒くする
「戻してこい」
「そーだよ、土地が減ってから肉なんて
すっごく貴重になったんだから」
サシャはニコッと笑い
肉を道具箱に隠す
「大丈夫ですよ
土地を奪還すればまた・・・
牛も羊も増えますから」
「えっ?」
「あははっなるほどね!
ウォール・マリアを奪還する前祝いに
頂いちゃおうってことねっ
食べちゃえばもう腹を括るしかないもんね!!」
ケイが笑いながら言ったその言葉に一同は驚く
「・・・っ オレも食べるからな!」
「わ、私も食べるから!取っといてよ!」
みんなの言葉にエレンが一番驚く
「ケ、ケイ・・・みんな・・・」
これなら勝てる
人類の反撃はこれからだ―――