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守るべきもの

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欲しかった

新しい信頼を
あいつらといる時のような
心の拠り所を・・・

もうたくさんなんだ
化け物扱いは

仲間外れはもう・・・だから

仲間を信じることは正しいことだって
そう思いたかっただけなんだ

・・・そっちの方が、都合がいいから

「・・・!?」

「撃て!!!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドッ

エルヴィンの合図で
一斉に大量の特定目標拘束装置が放たれた

「え!?」

「少し進んだ所で馬を繋いだら立体起動に移れ

俺とは一旦別行動だ
班の指揮はエルドに任せる

適切な距離であの巨人からエレンを隠せ
馬は任せたぞ・・・いいな?」

リヴァイはそう言って
立体起動で先ほどの場所に戻った

「まさか・・・あの巨人を生け捕りに?」

「どーだエレン見たか!
あの巨人を捕らえたんだぞ!!」

「これが調査兵団の力だ!
舐めてんじゃねぇぞこのバカ!
どうだわかったか!?」

グンタとオルオが叫んだ

ペトラも嬉しそうにエレンを見た

「はい!!」




「動きは止まったようだな」

リヴァイはエルヴィンの隣に立った

「まだ油断は出来ない
しかしよくこのポイントまで
誘導してくれた」

「後列の班が命を賭して戦ってくれたお陰で
時間が稼げた

あれがなければ不可能だった」

「そうか・・・」

「そうだ・・・彼らのお陰で
こいつのうなじの中にいる奴と会える

中で小便漏らしてねぇといいんだが・・・」

多くの仲間の命を奪ってきた
女型の巨人を見下ろす




「ルシア班長・・・みんな」

ケイは女型の巨人に殺されたみんなを見つめていた
その中には先程まで一緒にいた班員の姿もあった

「みんなごめんね
ちゃんと、みんなの分まで頑張るから・・・」

彼らの胸にある
自由の翼が描かれたワッペンを切り取る

(こうなるかもしれないってことを
私はわかってたのに・・・助けてあげられなかった)

いつも考える
どの選択が正しいのかと

何が正しいのかと

「人の命は足し算引き算でどうにかなるものじゃない
だから正しい選択なんてものが存在するのかも
私にはわからない・・・」

だから私は
エルヴィンという存在
調査兵団という存在を信じて動く

「そろそろ行かなくちゃ」

捕獲にとりあえずは成功したが
まだ油断はできない

「エルヴィン・・・」

「ケイか、すまないな
ツライ思いをさせた」

「いいの
それより中身は?」

「なかなか出てこないみたいだ
リヴァイとミケが頑張ってるんだが」

女型の巨人は両手でうなじを隠している
しかもリヴァイとミケが攻撃する瞬間
身体の一部の表面を硬質な皮膚で
覆っていた

「まだかかりそうね・・・

じゃあ私は一応エレンを探してくるわ」

「あぁ、一応ガスの補充もしていけよ
だいぶ動いただろ」

「わかったわ
このままうまくいくことを祈ってる」

ケイはそのまま降りて
ガスを補充して移動した

「・・・?」

ハンジがふと見上げる

(あんな子今回の作戦にいたっけなぁ
今回のメンバーは古いメンバーばかりだから
顔が多少見にくいだけでわからないってことも
ないはずだけど・・・)

フードを深くかぶった見覚えのない少女
先ほどエルヴィンと話していたところを見ると
調査兵団の仲間であることは間違いないだろうが

そんなことを考えていると
少女は森の奥に移動した

先ほどエレン達が駆け抜けていった方角に

作品名:守るべきもの 作家名:葉入