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守るべきもの

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Episode.4 使命



「久々に近くでリヴァイ見ちゃったなぁ」

おそらく全員女型の巨人に集中していて
ケイの存在には気づかなかっただろう

下手にこそこそするよりも
堂々とエルヴィンと話したほうが
目立たないと踏んで話しかけた

「それにしてもエレン達はどこだろう」

女型の巨人から身を隠しているのだから
すぐには見つからないだろうと思っていたが
やはりなかなか見つからない

(あ、馬は発見)

といっても
そのあと立体起動に移ったとなれば
やはり見つけるのは困難だ

ケイは馬が繋がれている場所の
上の方で待つことにした

何か起これば声や
立体起動装置の音がするはずだ
目を閉じて耳をすませる

「キィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ」

森中に断末魔のような声がした

ざわざわと森が騒ぎ始める

「な、なにこれ・・・」

巨人の足音が全方位から聞こえてくる

「もしかして・・・アイツッ」

嫌な予感がした
ケイは集中して耳をすませた

早くエレンを見つけたほうが良いと踏んだのだ

この巨人の大群が一気に
あの女型の巨人を襲ったとなれば
アイツはあの拘束から放たれることになる

もし中身が立体起動装置をつけていたとしたら
脱出して再びエレンを探すだろう


パシュッ

撤退の煙弾が上がる

(ちっ・・・作戦が成功したのか失敗したのか
煙弾だけじゃわからないっ)

ケイはどちらにせよ気を緩めることは出来ない

「言うなよ!
威厳とかなくなったらさぁ!!
どうするんだよエルド!」

微かに声が聞こえた

(この声はあの女の人の・・・あっちか)

ケイは急いでリヴァイ班の方へ向かう

パシュッ

すると再び煙弾が放たれ
それに返事するように
声が聞こえる方角から煙弾が上がった

「エレン止まるな!進め!!」

「誰だ!!」

「エレンを守れ!
立体起動で襲ってくるぞ!!」

声が聞こえてきた

(くそっ最悪なパターンってやつね)

ケイはその場から少し離れる
女型の巨人らしき人物と鉢合うわけにはいかない
ケイの任務はエレンを守ることでも
リヴァイ班の援護をすることでもない

下手に行って
全てを台無しにするわけにはいかない

「お願い・・・みんな死なないでね」

カッ

ドドドドドドドドドッ

「やっぱりまた現れたのね・・・
女型の巨人」





「今度こそやります!!オレが奴を!!」

「だめだ!!

俺達3人で女型の巨人を仕留める!
エレンはこのまま全速力で本部を目指せ!」

エルドが指示する

「オレも戦います!」

「これが最善策だ!
お前の力はリスクが多すぎる!」

「なんだテメェ・・・俺達の力を
疑ってんのか!?」

エルドが叫ぶ

「そうなのエレン?
私達のことがそんなに信じられないの?」

ペトラの言葉にエレンは黙る

「我が班の勝利を信じてます!
ご武運を!!」

エレンは真っ直ぐ本部の方へ向かった

ペトラ、エルド、オルオは
女型の巨人の方へ向かう

作品名:守るべきもの 作家名:葉入