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守るべきもの

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「さすがリヴァイ班・・・」

掛け声もないのに完璧なコンビネーションだった

最初に目を潰して
うなじを守る両腕の肩の筋肉を
正確に素早く削ぎ落としていく
このままいけば殺せるかもしれな・・・

「エルド!!」

目の見えないはずの女型の巨人が
正確なタイミングでエルドを
食いちぎった

「な・・・!?何でよ!!
まだ見えるわけがない!!
まだ・・・30秒も経ってない!」

ギロッ

女型の巨人がペトラを見た

「片目だけ!?片目だけ優先して早く治した!?
そんなことができるなんてっ」

「ペトラ!早く体勢を直せ!!」

オルオが叫んだ時には
既に女型の巨人はペトラの方へ
突進していた

「ペトラ!!早く!!」

ブチュッ

勢いよく潰された

「・・・オイ、死ねよ」

オルオが女型の巨人のうなじを斬りつけた

ガキンッ

「なぜだ・・・刃が通らねぇ・・・」

バシュッ

そのまま蹴り飛ばされた

「そんな・・・」

ケイは飛び出してしまいたい衝動を
必死に抑える

「こいつを殺す!!」

ガリッ

「エレンダメッ!!」

ケイの声など届く訳もなく
エレンは巨人化した

「グアァッ!!オエガッ!!アアアアアアアッ!!!」

「クッ・・・」

ケイは抜剣する
いつでも戦えるように

(エレンに死なれては作戦もクソもない)

女型が先に死ねば
それ以上暴走しないうちに私がうなじから
エレンを取り出す

もし、エレンが負けた時は・・・

「この命に変えてもエレンを連れ戻す」

(リヴァイ・・・早くここに来てっ)

巨人同士の戦いの最中には
人間の入る余地など無かった

スケールが違いすぎる

(援護、討伐は考えない・・・
私にできる最善の仕事をする)

「待って・・・あの構えは」

女型の巨人の蹴りにより
エレンの頭がふっ飛んだ

女型の巨人は残った胴体の肩を掴み
エレンの本体がいるうなじに噛み付いた

(落ち着いて・・・もう待てない行くよ)

「エレン!!」

「嘘・・・なんでこんな所に」

ミカサの声がした

女型の巨人はエレンを口に入れて
その場から離れる

「待ってエレン・・・いかないでっ」

走って逃げる女型の巨人だが
ミカサも負けていなかった

素早く全身の筋肉を削いでいく

足の腱を削ぐと
女型の巨人は倒れた

「返せっ」

ガキンッ

刃が折れる

「なぜ!?刃が通らない!!」

ミカサはどう見ても正気ではなかった

「絶対生きてる

絶対に・・・エレンは生きてる
どこにいたってその女を殺して

体中かっさばいて
その汚い所から出してあげる」

ブレードを新しい刃に付け替える

「もう少しだけ・・・待ってて」

ミカサが飛び出す

ドォゴッ!!

今度は反撃してきた

そしてスキを見て
再び女型の巨人は逃げ出す

「待て!!」

ひゅっ

「同じだ。一旦離れろ」

リヴァイがミカサを抱きかかえて
少し巨人と距離をおく

「この距離を保て
ヤツも疲弊したかそれほど速力は
ないように見える」

リヴァイはミカサを見る

「うなじごとかじり取られていたようだが
エレンは死んだのか?」

立体起動で移動しながらリヴァイは尋ねた

「・・・エレンは生きてます
目標には知性があるようですが
その目的はエレンを連れ去ることです

殺したいのなら潰すはず・・・
目標はわざわざ口に含んで戦いながら
逃げています」

「エレンを食うことが目的かもしれん
そうなればエレンは胃袋だ・・・
普通に考えれば死んでるが・・・」

「生きてます」

「だといいな・・・」

「そもそもは、あなたがちゃんとエレンを
守っていれば、こんなことにはならなかった・・・」

ミカサはリヴァイを睨みつける

「・・・お前は
あの時のエレンのなじみか」

リヴァイは少し考える

「目的を一つに絞るぞ
まず・・・女型を仕留めることは諦める」

「ヤツは・・・仲間をたくさん殺しています」

「あの硬化させる能力がある以上は無理だ
俺の判断に従え

エレンが生きていることにすべての望みを懸け
ヤツが森を抜ける前にエレンを救い出す

俺がヤツを削る
お前はヤツの注意を引け」

作品名:守るべきもの 作家名:葉入