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守るべきもの

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(速い!速すぎて、硬化で防ぐ暇もない)

ミカサでさえ驚く程
リヴァイの動きは素早く、見えないほどだった
人類最強という名は伊達では無かった

肩の筋肉が削がれて
うなじを守っていた腕が降りた

(狙える!疲弊してきっと動けない・・・殺せる)

ミカサは女型の巨人のうなじにアンカーを突き刺す

「!?・・・寄せ!!」

リヴァイが叫んだ時には遅かった
もう片方の腕がミカサに振り上げられていた

ドカッ

「・・・ちっ」

リヴァイがミカサを庇う

そのまま女型の巨人の口の筋肉を削ぎ落とすと
口の中からエレンが出てきた

「オイ!ずらかるぞ!!」

リヴァイはエレンをキャッチして叫んだ

「エレン・・・」

「多分無事だ。生きてる
きたねぇが・・・
もうヤツには関わるな・・・撤退する」

女型の巨人から急いで離れる

「作戦の本質を見失うな
自分の欲求を満たすことのほうが
大切なのか?

お前の大切な友人だろ?」

二人は他の兵士たちと合流するために
森の外へ向かった

「・・・リヴァイ、ありがとう」

ケイは一人森に残っていた
座ったままの女型の巨人を遠くから見ていた

「・・・あぁ、やっぱりアンタだったんだね
女型の巨人は・・・・・・」

女型の中身は体を抑えながら立体起動で
森を抜けていった

(私にはわからないよ
どうしてあんなに簡単に人を殺せるの?
ねぇ・・・どっちのアンタが本物なの?)

ケイはそれを見届けると
リヴァイ班の班員が使っていた馬を
使って壁に向かった

今回の壁外調査では
多くの損害が出てしまった

ほぼ収穫がない上に
人が死にすぎた

「・・・クッ」

今回の壁外遠征に掛かった
費用と損害による痛手は
調査兵団の支持母体を失墜させるには
十分であった

エルヴィンを含む責任者が
王都に収集されると同時に
エレンの引渡しが決まった


作品名:守るべきもの 作家名:葉入