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守るべきもの

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みんなを守らなくちゃ

より多くの巨人を倒して
なるべくみんなに接近させないようにしなきゃ




『何故、ケイは巨人を倒すんだい?』

『えっ?倒すべき敵だからに決まってるでしょ
私に向かってくるから殺す。ただそれだけよ』

『お前は、その殺戮を楽しんでいるようにも見える』

『・・・別にいいでしょ?
楽しもうが楽しまないが結果は同じ
巨人を片っ端から駆逐していけばいいんだから』

『ハァ・・・ただ欲望に任せて殺戮を楽しんでたら
奴らと同じだろうが』

『まぁまぁ、ケイはずっと変わった環境で育ってきたんだ
仕方のないことかもしれないね』

『悪かったわね
変な環境で育ってきて・・・』

『いや!悪い意味で言ったわけじゃないぞ
むしろ―――』



あの時の質問
当時は全く理解できなかったけど
こういうことなんだよね

「守りたい」

サシャを
みんなを守りたい

そのために巨人を倒す

自分の欲求のためではなく
純粋に誰かを守るために戦いたい

『なるべく、正体を隠して生活してくれ
くれぐれも目立つなよ
お前は今からごく普通の訓練生だ』


約束破ってごめんね
でも、もう訓練生ではないし
みんなを守るためだから許してっ



なるべく地上スレスレの低い位置を移動し
人目に触れないうちに
素早く巨人のうなじを的確に削ぎ落とす

その姿は新兵などではない
まるで熟練の兵士のような・・・
いや、それ以上の身のこなしだった

20体以上倒しただろう
その時、街中に撤退の鐘が鳴り響いた

「みんな生き残ってるかな
サシャも大丈夫かな・・・」

ケイはとりあえず壁付近に向かった
みんなが帰ってくる道を作るために

作品名:守るべきもの 作家名:葉入