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「その書類の文章を読み上げなさい」

ジェットはかすれた声で読み始めた。
「私、ジェット・リンクは…○○国における反政府組織攻撃作戦に従事している際、偵察の義務を怠り…」
その文章は、ジェットが制御不能な危険なサイボーグだという印象を読む者に与えるように書かれていた。
「…敵の軍事基地を爆撃しようとしていた友軍の作戦行動を妨害し…自身でも制御不能な状態となり、意図せず、自軍に向けて敵対行動を…取りました。私はこれらの過失を全面的に認めるとともに…」
屈辱感にジェットの声が震えた。
「…作戦行動中に制御不能となる重大な欠陥が、私の中にあったことを考慮していただきたく、…貴君らの……慈悲に…縋ります」

「いいだろう。ご苦労、リンク中尉」

尋問官が去ると、ジェットはひとり懲罰房の中で嗚咽した。