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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル

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『落ち着いて話させるのに、とりあえず公園とかに行かせるかなぁ……あっそうだ、
せっかくだから4話の時と同じトコにしたほうがなんとなく雰囲気でそう』
くらいしか考えてなかったです……

11話や14話でキスを迫ったのに、今回は頬にするだけでも実は一杯一杯の雪姫……?
うーん、あの時は計佑の意識がないとか、キレてた勢いがあったとかいうことで。
それにあの時は一応未遂だし。半分はハッタリだったんだし……そういう感じでご容赦をm(__)m

20話、21話は久々に雪姫×計佑づくしな感じだったかなー(≧∇≦)/
島編以来ですよね。
いかにもラブコメ!! って感じに出来たと…… "自分では" 思ってるので、満足はしてます。
僕が本来楽しみたい話は、こういうラブコメ全開なやつなんですよね。

……ただ、この後。しばらくはもう、こういう二人がメインな話はないかも……
22、23話は、僕としてはある意味、
雪姫以上に美味しい硝子ちゃんがまた出てくることになるもんですから( ゚д゚ )クワッ!!

計佑と雪姫先輩の関係に限るなら、
後は一気にラストへ持ってったほうがいい気もするんですけど、
一応次でアリスに軽くケリをつけて、その先でホタルの事はしっかり書いて、
そのホタル絡みで雪姫の魅力をもう1つと、同時にまくらの決定的な……を書きたいとも思ってます。

そんな訳で、暫くは今回のような計佑×雪姫がメインになるコトはないかもしれません。
……といっても、毎回先輩の出番はありますけどね?
原作の硝子回のような、あんな不遇な扱いはありえませんので(^^)
ないのはあくまでも、『今回みたいな二人きりでのイチャイチャ』であって、
22〜24話でも、少なくとも僕にとっては萌えられる先輩を書いてくつもりです。
なので、この世界の雪姫先輩が許容範囲な方には、この先も読んでもらえると嬉しいですm(__)m
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第22話-1 『硝子の入部、まくらからの追求「今のは世の中の女のコ全員からの一撃だ!オマエみたいな男は、ホントもう存在すんな!」』


<22話-1>


 雪姫のコスプレやら『キライメール』やらで、どたばたと忙しかった日から一夜明けて。
 講習を終えて天文部の活動時間になった今、新入部員が計佑たちに挨拶をしていた。

「新入部員の須々野硝子です。みなさん、宜しくお願いします」

 硝子がペコリと、天文部のメンバー5人に頭を下げた。

「天文部へようこそ、硝子ちゃん!!」
「……ありがとうございます、白井先輩。よろしくお願いします」

 雪姫がニコニコと話しかけて、硝子がどこかぎこちなく礼を口にした。

「ていうか、ちょっと遅かったくらいだよね?
硝子ちゃんなら、すぐにでも入ってくれるんじゃないかと思ったんだけど……」
「いやー、最近硝子ちゃんとゆっくり話す機会がなくて。うっかり誘うの忘れちゃってたんですよねー」

 雪姫の疑問に、まくらがテヘヘと笑ってみせた。
 そんな女子3人の会話を他所に、茂武市が計佑に話しかける。

「おい計佑、アリスちゃん除いてもこれで五人じゃん。もう正式に部に昇格できるんじゃないか?」
「ああ、それなー。うんまあ、今日はそれについての会議みたいなもんだな」

 今日の昼食は、久々にまくらや硝子との3人でとった。
その時に『天文部に白井先輩も入っている』という話が出ると、突然硝子も入部したいと言ってきて。
 まくらが「情けない計佑に代わって、私が誘ったんだよー」と自慢げに話した瞬間、
硝子が何故か愕然とした顔つきになって。
次に一瞬、苦虫を噛み潰したような表情も見せたりしたのだけれど──
ともかく願ったりかなったりな訳で、勿論入部してもらう事になって、すぐに職員室に足を運んだ。
そこで正式な昇格についての条件を2つほど出されたので、今日はそれについて話し合うつもりだった。

「わ……ホントにカワイイね〜、アリスちゃんって」
「なっ、撫でてんじゃねーよー!! 初対面のくせにっ、なに馴れ馴れしくしてんだよっ」
「あはは、ホントに突っ張っててカワイイんだね〜?」

 いつの間にやら、硝子が屈んでアリスの頭を撫で始めていた。

「あ〜須々野さん、一応わかってると思うけど、そいつ中二だからさ……あんまり子供扱いは」

 アリスが内心ビクビクしているのを察した計佑が、助け舟を出した──自分の事は棚にあげて。
 その計佑の言葉に、硝子が手を止める。
その隙に、アリスがささっと計佑の後ろに隠れた。
その様子をじっと眺めていた硝子だったが、スッと目を細めて。

「へ〜……そのコを子供扱いしていいのは自分だけってことなのかな、目覚くん?」
「なっなんの話だよっ?」
 
 ギクリとした計佑が、

「まくらから、もう色々聞いてるんだけど?」

 硝子の一言に顔をしかめた。
 まくらを睨みつけるが、その相手はあらぬ方向を見て、吹けもしない口笛を試みていた。

「なんでも、抱っこしたり口説いたりと、随分仲がいいそうじゃない?
目覚くんがそっちの趣味だったなんて意外だったけど」

 言いながら、ちらりと雪姫のほうを見る硝子。
──雪姫は珍しく茂武市と話していて、それには気づかなかったが。

「そっちの趣味ってなんだよ……須々野さんまでそういう目で見るの?」

 昨日、雪姫にもキツく責められたのだ。流石にちょっとうんざりしてしまう。

「けっけーすけ……なんかコイツこわい……」

 後ろからアリスが裾を引っ張ってきた。

「だいじょぶだいじょぶ、
……このおねーさんがコワくなるのは基本オレに対してだけだからさ。お前は大丈夫だよ」

 途中からは硝子に聞こえないように耳打ちしながら、アリスの頭を撫でてやった。
──以前なら、『硝子は誰にでも優しい』と言い切れたが、
先日の旅行以来、計佑の硝子への印象は結構変わってしまっていた──
 アリスは計佑の手にちょっとくすぐったそうにしたが、それでも何も言わず、ほんのりと頬を赤くする。
その様に、硝子が目を丸くして。また雪姫のほうを、今度は凝視した。

「……ん? どうかした硝子ちゃん?」
 
 流石に今度は気づく雪姫。

「……あ、いえ。なんでもないです」
 
 硝子が不審そうな顔つきをして、顔をこちらに戻してきた。

「……おかしい……先輩が、この様に余裕なんて持てるハズは……」

 ブツブツと呟く硝子がいきなり、ハッとした顔になった。
そして目を吊り上げて、ギラン!! と計佑を睨んでくる。

「ひっ!? やっやっぱコイツ怖いよっ、けーすけ……!!」
「だっ大丈夫大丈夫っ、お前は大丈夫だからさ……!!」

 計佑も、内心怯えが入っていたのだが、アリスの手前どうにか強がってみせた。

「昨夜のうちに、もう何かやらかしてみせたのね……!!
また新しいコをひっかけておきながら、何てそつの無さなのっ……!!
この、天才女ったらし……!!」

 やっぱりボソボソと呟く硝子の剣呑な雰囲気に、もはや計佑は冷や汗を流す事しか出来なかった。

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