機動戦士ガンダムRS 第41話 立ちはだかるもの
シグマン大尉は、新型ガンダムにビーム・マシンガンを一連射したが回避された。
その時新型ガンダムのバックパックから何かが離れるのを確認した。
新型ガンダムは、ビームライフルで応戦した。
シグマン大尉も回避しビーム・マシンガンで反撃しようとしたが下からビームが飛来した。
「下か」
その方向にビーム・マシンガンを撃ったが手ごたえは、なかった。
そして回避できずシールドで防ごうとしたがシールドの上半分を破壊された。
シグマン大尉は、上昇してビームから逃げようとした。
「まさかインコムもどきのビーム砲バージョンか」
シグマン大尉は、新型ガンダムの特徴を見抜いた。
※
「なんて奴だ。
俺だって腕は、上がっているし新型機を受領してるんだぞ」
フラガ大佐は、ドラグーン・システムの性能を最大限発揮しているのにユーピテルに全く当たらないことに驚いていた。
その時3機のユーピテルが援護射撃をしてきた。
フラガ大佐は、3機のユーピテルにもドラグーン・システムで攻撃した。
※
それは、トリッピー曹長たちも確認できた。
「何機いるんだ?」
トリッピー曹長は、状況を把握できていなかった。
「下がれ。
このガンダムには、ビームタイプのインコムもどきを搭載されているんだ。
お前たちでは、回避は不可能だ」
シグマン大尉は、3人に下がるよう命令した。
その時ニール少尉が新型ガンダムに猪突猛進に突っ込んでいった。
そこををつかれ両足をインコムもどきで破壊された。
ニール少尉は、なんとかかんとか母艦に戻ろうとした。
「どこにいるんだ?」
トリッピー曹長たちは、レーダーに映らないそれに恐怖を感じていた。
「下がれ。
この敵は、手ごわい」
敵ガンダムがシールドからビームサーベルを展開するとこちらに切りかかってきた。
シグマン大尉は、ユーピテルの左マニピュレーターにビームサーベルを持たせるとつばぜり合いをした。
しばらくつばぜり合いをすると新型ガンダムは、後退し後方からビームが飛来した。
シグマン大尉は、攻撃を読み上昇して回避した。
※
フラガ大佐は、敵の回避能力に驚愕した。
「なんてパイロットだ。
あの攻撃を避けるとは」
※
シグマン大尉は、オールレンジ攻撃を回避し続けた。
※
フラガ大佐は、ドレッドノートガンダムのバッテリー残量が半分くらいに落ちてしまっているのに気付いた。
「ドラグーン・システムを使い過ぎたか」
フラガ大佐は、ドラグーン・システムを回収すると白兵戦に移行しようとした。
※
クサナギも戦闘を開始しようとしていた。
「敵は、複数隻だ。
うまく立ち回れ」
カガリがそう命令した直後クサナギは、急に止まった。
その慣性は、乗員たちを襲った。
「なんだ?」
キサカ艦長が焦りながら質問した。
戦場で仁王立ちは、死を意味していたからだ。
「何かケーブルの様な物が船体に絡まっています」
オペレーターがクサナギの状況を報告した。
「引きちぎれ」
キサカ艦長が命令した。
「出来ません」
操舵手が戦慄しながら答えた。
「アサギ、船体に何か絡んだ。
切ってくれ」
キサカ艦長は、M1アストレイの力で切り抜けようと考えた。
「了解」
そこで通信を切った。
※
トクシマ准尉が船体にケーブルが絡んで動けなくなっているクサナギに気付いた。
「あれ、もう終わりじゃん」
トクシマ分隊は、クサナギに向かった。
※
それにアスラン中佐が気付いた。
「クサナギ」
アスラン中佐が追いかけた。
※
クロト少尉は、シャニ少尉の敵討ちに燃えていた。
「こいつ、今日こそ墜としてやる」
ミョルニルをビームライフルを撃つリズィーシーガンダムに放つとリズィーシーガンダムに突進した。
リズィーシーガンダムの近くを飛行して気をそらしてミョルニルを当てようとしたが回避された。
「今日こそ墜ちな」
それは、オルガ少尉も同じだった。
※
マーク少将は、そんな2人に押され気味だった。
その時右側から鉄球が接近してきたので90mmバルカン砲で迎撃した。
しかし効果がなかったためメガビームシールドで弾いて新型白兵戦型ガンダムにぶつけた。
※
アサギは、ケーブルをビームサーベルで切っていたがそこにユーピテルが現れた。
アサギは、戦慄したがすぐにその場から離れた。
直後ファトゥム-00が飛来した。
「何をやっている?
急げ」
通信からアスラン中佐の怒声が飛んできた。
「はい」
アサギは、そこで通信を切ると作業を再開した。
※
「アスラン」
カガリは、アスランというエースパイロットが直掩に来てくれてうれしかった。
※
「邪魔するな」
トクシマ准尉は、僚機とともにゲタ背負いガンダムに向かった。
※
アスラン中佐は、ファトゥム-00をドッキングさせるとラケルタビームサーベルをアンビデクストラス・ハルバードで抜刀しユーピテルに向かった。
※
遊撃艦隊第339艦隊は、コロニーメンデルの入港口反対側にいた。
「さてとどうしたものかな。
既に幕が上がっているとはね」
マン・マシーン中隊長のテックス・オルドリン准尉が戦闘参加に遅れたことを悔やんでいた。
「戦場のNジャマー濃度が濃く敵艦およびモビルスーツの識別は、ほぼ不可能だ。
コロニー・メンデル内にナスカ級3隻にコーネリアス級補給艦が1隻いる。
味方戦力は、δ艦隊とη艦隊だ」
艦長が戦況を報告した。
「ともあれこう状況が解らぬのでは、手の打ちようがない。
私と部下の2人でコロニー内部から潜入しまずは、情報収集にあたる」
オルドリン准尉が作戦を報告した。
「隊長自ら?」
艦長は、怪訝そうに質問した。
「艦隊は、ここを動くな。
コロニーメンデル。
上手く立ち回ればいろいろなことに片が付く。
任せる」
そういうとオルドリン准尉は、ブリッジを後にした。
「了解」
艦長が答えた。
※
ドゴス・ギアは、機銃で弾幕を張っていた。
しかしアーガマもどき級二番艦を見失った。
「アーガマもどき級二番艦は?」
ブライアン艦長がレディー軍曹に質問した。
「デブリが多くて」
その時レディー軍曹は、アーガマもどき級二番艦を見つけた。
「グレー19、アルファにドミニオンです」
レディー軍曹が叫ぶように報告した。
「いつの間に?」
ブライアン艦長は、戦慄した。
※
「ゴットフリート、撃て」
バジルール艦長が命令した。
※
「面舵」
ブライアン艦長は、反射的に叫んだが回避が間に合わず敵主砲を船体にかすめた。
その時ビームが当たった際に発生した熱によって浮遊していたドミニオンのミサイルが反応しドゴス・ギアに向かった。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第41話 立ちはだかるもの 作家名:久世秀一