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無未河 大智/TTjr
無未河 大智/TTjr
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鎧武外伝 仮面ライダー神武

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 すると頭上にパイナップル型の鎧が現れ、同時にオレンジのアーマーが消える。頭上の物体が鎧武に被さり、それが変形して鎧武の鎧になる。また、その手にはパインアイアンというハンマー状の武器が現れた。
 鎧武は、パインアームズにアームズチェンジした。
「おらぁ!」
 鎧武は武器を振り回し、柄を持ったままハンマーを投げる。投げられた武器のチェーン部分が神武の赤い刀に絡み付き、左手の動きが制限された。
 そして鎧武は予め抜いてあった刀で神武に斬りかかる。
「なるほど、考えたな。」
 神武は鎧武の行為を評し、そして右手の刀で攻撃を迎え撃つ。
「だが、ちょっと焦りすぎだな。」
「何!?」
 突然、神武は左手を大きく背中側まで引っ張った。
「うわっ。」
 鎧武は情けない声を上げて神武に引き寄せられる。その勢いのまま神武は鎧武を切り裂き、左手の刀を投げ捨てる。
「まあ、そっちがアームズを交換して戦うスタイルなら、俺も合わせてやるよ。」
 そして右手の刀を腰に掛け、緑色のロックシードを取り出し、解錠。
『メロン』
 ベルトのロックシードを外し、解錠したロックシードを取り付け、錠を締める。
『ロックオン』
 そしてベルトのカッティングブレードで斬る。
『メロンアームズ 天下・御免』
 神武の頭上にメロンのアーマーパーツが現れ、神武にそれが覆いかぶさる。それが変形し神武の鎧となり左手に盾が現れ、アームズチェンジが完了する。
「白いアーマードライダーと同じロックシード!?」
「なんだ、あいつとも戦ったことあるのか。」
 神武は腰の刀を再び抜き、走り出す。
 鎧武は、神武がアームズチェンジしたことで絡まっていて刀が消えたパインアイアンをまた投げ飛ばす。
 しかしそれは神武には当たらず。神武はハンマーを盾で弾き、そのチェーンを刀で絡め取り、切断した。
「何っ!?」
 そして出合い頭に斜めに鎧武を切り上げる。
「ぐあっ!」
 その勢いのまま切り返す。ただ、鎧武もただではやられず、右手の刀でそれを受ける。
 さながら、以前鎧武と斬月が戦った時のような唾競り合いだ。違うのは、斬月ではなく神武であることと、鎧武が以前より強くなっていること。
「このっ!」
 鎧武は刀で神武を押し、刀についている銃をリロードし撃つ。知記はそれにいち早く反応し、左手の盾でそれを防ぐ。
「やっぱり、数で押すほうがいいか。」
 鎧武は再度ロックシードを取り出し解錠する。
『イチゴ』
 ベルトのロックシードを外してそれを取り付ける。そして錠を締めて小刀で斬った。
『ソイヤッ イチゴアームズ シュシュッと・スパーク』
 刹那、イチゴ型のアーマーが頭上に現れ、それが鎧武に覆いかぶさり変形し、鎧武のアームズチェンジが完了する。
「これで!」
 鎧武はイチゴを象ったクナイ型の武器、イチゴクナイを両手に二つづつ生み出し、それを投げる。
「おら!」
 神武はそれを無言で防ぐ。
「だったらもっと沢山だ!」
 今度は片手に三つずつ生み出して交互に投げる。片手で投げたら、もう片手で生み出し、投げる
それを繰り返す。
 神武はただそれを堪えていた。
「…物量攻めか、悪くはない。だが。」
 神武は盾を正面に投げ、迫り来るクナイ達の進路を絶つ。その隙に、また新たな錠前を取り出し、それを解錠する。
『ブドウ』
 それをベルトに取り付け、錠を締め、小刀で斬る。
『ロックオン ブドウアームズ 龍・砲・ハッ・ハッ・ハッ』
 すると、神武の頭上のブドウ型のアーマーパーツが覆いかぶさり、変形して神武の鎧となった
 そして直ぐ様神武は盾が消えたことで再び飛来するクナイ達を武器であるブドウを象った銃、ブドウ龍砲でそれぞれを落としていく。
「今度はミッチと同じロックシードかよ!」
「ミッチ?誰だそれは。」
 応戦を続けながらも、二人のライダーは会話をする。
 そのせいか。投げられたクナイの一本が神武の右手に当たり、彼は銃を落としてしまった。しかしそれはわざとだ。
「よし!止めだ!」
 鎧武はそうと知らず、止めを刺そうと踏ん切りを付ける。鎧武は腰の刀を抜き、ベルトのロックシードを取り外して刀に取り付け、錠を締める。
 同じく神武も、まず刀の銃に弾をリロードしてからベルトのロックシードを取り付ける。
『『ロックオン イチ・ジュウ・ヒャク』』
 そして鎧武は、刀を横なぎに振った。
『イチゴチャージ』
 また、神武は刀の鍔を一直線に構え、トリガーを絞った。
『ブドウチャージ』
 鎧武の刀からは無数のイチゴクナイが出現し。
 神武の銃口からは、龍のような形のエネルギー弾が放たれた。
 それらは互いに激突し、大きな爆発を起こして消えた。
「やったか!?」
 鎧武は姿勢を正して正面の爆煙を睨む。
 刹那、煙の中からアーマードライダーが現れた。
「何っ!?」
 神武だ。すでに神武は、刀を振りかぶっていた。
 勿論鎧武はそれを刀で受ける。
「甘いな、鎧武。」
「なんだと!?」
 神武は言葉とともに少し刀を傾け、銃口が鎧武を向くように仕向ける。そして再びトリガーを引き絞った。
『ブドウパワー』
 さっきよりは小型の、しかしやはり龍の形をしたエネルギー弾が鎧武を襲う。
 至近距離で爆発したため、神武も無傷ではない。
 二人は吹き飛ばされ、少し距離を開けて倒れた。二人とも、変身が解除されていた。
「紘太さん!」
 その時だ。青いパーカーを身につけた、高校生くらいの少年が鎧武だった青年に駆け寄った。
「ああ、大丈夫だ。ちょっと吹き飛ばされただけだ。けど、変身してなかったら死んでたな。」
「また無茶をして。」
 紘太と呼ばれた青年は、少年に抱え起こされた。
「それより、武神鎧武は!?」
「武神鎧武?」
 青年と少年は、目の前を見た。そこには、神武であった青年が倒れていた。
「いってー。危うくベルトを壊すところだった。」
 紘太とは対照的に、神武であった青年は一人で起き上がる。
「やっぱり、無茶はするもんじゃないなっと…あれ。」
 知記も正面をみる。いや、正確には鎧武であった少年を抱え起こす少年を見た。
「…もしかして、光実…?」
 少年も、青年を見て驚く。
「…知記さん?」



「まさか、あんたがミッチと知り合いだったとはな。」
「全く、どうしてこんな事になったのやら。」
 知記は紘太と光実に連れられ、チーム鎧武のたまり場であるガレージにいた。
「改めて、紅城知記(あかぎ ともき)だ。よろしく。」
「俺は葛葉紘太、よろしくな、知記。」
「いきなり呼び捨てか。まあいいが。」
 知記は呆れつつも、呼び捨てを認めた。
「しっかし、ミッチの兄ちゃんと知り合いで、そのツテか。世の中狭いもんだな。」
 これは、知記が素性がばれないようにした結果だ。そして。
「(これでよかったんだよな、光実。)」
 知記は小声で光実に話す。
「(はい。兄さんがユグドラシルにいるなんて知られたら…。)」
 ビートライダーズにはいられない。
 自分の居場所を守るために、光実は口裏を合わせてもらっていたのだ。
「なんか言ったか?」
「いや、何も。」
「そっか。あっ、そういえばインベスは。」
「三体いたあれか?あれは俺がやっといたぞ。」