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かじみちつめ

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それを覚えていられる未知子のほうが加地先生よりも記憶力が上と見ることもできます。
だから、加地先生は患者ひとりひとりを覚えているって言った未知子をすごいねって感じで驚いたのかもしれません。
ただ、未知子にしても、患者ひとりひとりを覚えていても、原先生を覚えてなかったじゃないですか。
つまり未知子の脳のキャパシティにも限界はあって、全部は覚えていられないから、患者ひとりひとりは記憶するぶん、原先生とかは覚えない。
対して、加地先生の脳は原先生とかを覚えているぶん、患者ひとりひとりは覚えない。
本人が意識してやってることじゃなくて、脳が勝手に取捨選択してることなんじゃないかなと思います。
記憶違いだったら申し訳ないんですが、ピカソは死ぬまでアルファベットを最後まで言えなかったらしいです。
まあ、天才と言っても、芸術分野と学術分野では違ってきますけど。
でも、だれだったか忘れてしまったのですが、学術分野で天才と言われているひとも専門分野はすごいけど日常系の記憶力はイマイチだったという話を聞いたことがあります。
推測なんですけど、わけがわかっていない加地先生とプリプリしている未知子のすれ違いは、それで起きたんじゃないかな。
未知子にしても、自分がレアなぐらいに記憶力がいいという自覚があると思うんですよね。
だから、他者に対して同じぐらいの記憶力は求めないだろうと思います。それをするのは、傲慢にも映るので。
でも、加地先生は、加地先生なら、っていう思いがあるのかもしれません。
自分と同じぐらいの記憶力を期待してもいいんじゃないかって。
だから、覚えられるのに、患者に対して親身になっていないから覚えないんだって、思ってしまったのかな、と。
一方、加地先生は覚えようとしないから覚えていないんじゃなくて、何千と診てきたから数が多すぎて覚えられないから覚えていないので、なんで未知子が怒っているのかわからないんじゃないかな、と。
未知子と加地先生の脳のキャパシティは同じぐらいで、だけど、脳が取捨選択しているものが違うだけなんだと思います。
でも、これが脳のキャパシティに差があるってことなら、未知子は寂しいんじゃないかな。
まわり見渡してもだれもいないみたいな状況ですから。
だから、加地先生はいるって信じたいんじゃないかな。自分と同じ位置(高さ)にいるって。
と、まあ、加地先生の弁護、というか、未知子は加地先生は自分と同じなんだと思っているからこそ患者ひとりひとりを覚えていないことに怒ったのなら激しく萌えるという説明でした。
それで、話を串カツ屋デートにもどします。
去って行く未知子に「店変えようか?」と提案する加地先生、可愛すぎです!
いやー、このひと、本当になんで未知子が怒ってるのかわかってないな!って。
そういうの、怒っている未知子にしてみたら、なんでわからないの!って、イラッと来そうですけど……。
でも、第三者にしてみたら、おとぼけっぷりが可愛い。
そして、あきらか去って行く未知子に対して言ったのは、もちろん、デートの続行を願っているからこそ!
加地先生のこの串カツ屋での目的が、自分はミスったわけじゃないって言いたかった、であれば、それはもう済んだ。しかも、未知子はその主張を認めるような発言をしている。
目的は達成したし、もういいじゃん。
なのに、店変えようか、ってなに?
加地先生の主目的は自分がミスったのではないのを聞いてほしかったということだったかもしれないけど、それ以外にも、未知子と食事がしたかったというのもあるんじゃないかと。っていうか、そういうことですよね?
そして、加地先生にそう言われて、プリプリして去って行く未知子が引き返してきたのも、可愛すぎる!
いや、別にもどらなくてもいいじゃん。
無視しておけばいいじゃん。
わざわざもどってきたのは、わかれよ!って感じかなと思いました。わかってくれよ!って。
理解してほしいんだけど、素直にそれを口に出せない。
もう、なんなのよ、このふたり……。
早く結婚しろ!
これで、未知子のわだかまりが無くなったら、またデートするよね? というか、してくださいーーーー!!!!!
たぶんまた串カツ屋でもいいと思いますが(あれだけ食べてるので)、他のジャンルの食べ物屋を加地先生がウキウキで考えてくえれると思いますよ!
あ、そういえば、串カツ屋にいたときの未知子のファッション、イスから立ちあがったときにスカートがひらりと広がって可愛かったですね。フェミニンな感じで。ぶっちゃけ、デート服って思いました。
予定外のデートだったと思いますが、これで前日に、明日の帰りに食べに行かないか?って加地先生が誘って未知子がおごってくれるならってOK出したとかなら、ふたりで食事するのがわかっていてのあの格好なら、すごく萌えます。
でも、あの格好の未知子を庶民的な串カツ屋にというのは微妙な気もしますが、海老名たんとかとよく行く居酒屋じゃないし、加地先生がおいしいと思っている店だし、それに、素の未知子を知っているからこそあえて気取った店にはしなかったという気がします。
それに、よく考えてみたら、ドラマでは初デートですが、放送されてないところですでに何回もふたりで食事に行ってたかもしれないですよね。そう、すでにデートを重ねていたかも……。
それはともかくとして、またデートしてください!
ああ、本当に、幸せな光景でした……。ありがとうございました!





作品名:かじみちつめ 作家名:hujio