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かじみちつめ

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すると、未知子は「じゃあ、あとはよろしく」と告げて、去って行く。
もちろん、オペ室を出るまえに、患者の身体に触れる。
蛭間先生の身体に触れながら、未知子は言う。
「十一郎、まんじゅう食いすぎだよ」
それから、未知子はドアのほうへ行く。
ドアが開いて、オペ室から出て行こうとしたとき。
「大門君」
海老名たんが呼びかけた。
未知子は振り返る。
「まだなにか?」
海老名たんは言う。
「助かったよ」
さらに。
「お疲れ様でした」
深々と頭を下げた。
海老名たん、可愛い……!
純粋で、素直な良い子なんですよね。でも、頼りにはならないけど……。
他からも「お疲れ様でした」の声があがる。
それに対して、未知子は「いいから」と告げてオペ室のほうを振り返っていた顔を外のほうへ向けて、「さっさとやる!」と、挙げた右手を振って、去って行く。
オペ室の自動ドアが閉まっていく。
それでも、海老名たんと原先生は未知子のうしろ姿を見送っている。
海老名たんはその両の手のひらを合わせている。ドアが閉まる瞬間まで、手を合わせている。か、可愛いぞ、海老名たん!
ちなみに、加地先生は未知子が「さっさとやる!」と言った直後からオペの続きらしき動きを始めています。本当にさっさとって感じで、さすがです。
未知子は海老名たんの手伝いを断って、でも、だから海老名たんに配慮して直腸がんの切除をまかせたんですね。
優しい!
でも、それを素直には出さないの。
素っ気ない態度で出て行って……。
ああ、似たようなひと、近くにいますね。まんじゅう目当てだとか言うひと。
早くお互いに対して素直になってほしいものです。
それにしても、これもまた、すごい加地未知シーンでした!
ありがとうございましたあああ!!!!!



作品名:かじみちつめ 作家名:hujio