二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
なかのあずま
なかのあずま
novelistID. 54195
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ガンダム 月の翅

INDEX|10ページ/82ページ|

次のページ前のページ
 

 建造物の解析も進み、どうやら人が暮らしていける程の設備はあることがわかった。居住スペースはもちろん食料の自給自足のためのプラント、さらには医療施設や科学研究室までがあった。カンブリアの命もあり一族は地上から地中へ、というよりは山頂から山中へと移り住んでいった。
そして、
 「これは・・・旧世紀の・・・すごいな・・・」
クロードの目には何体もの巨大な人形の機械が映っていた。静寂の中に機械の巨人が佇む光景は荘厳であり、圧倒されてしまう。
 「博物館かな?」
 「違うでしょう」
 フィリアス・パスパルトが即座に否定した。彼は地中へ移ってからクロードと行動を共にしている。白金髪のおかっぱ頭であり色弱のため特殊な眼鏡をかけている。
 「これではっきりしました。この建造物は船だ、それも巨大な。」
 「・・・・・でかすぎじゃないか?設備も贅沢だ」
 「おそらく移民船じゃないでしょうか?客船だったらこんな物いらないでしょう」
 「・・・移民船が何で埋まってんの?それにどこへ行こうと?」
 「はぁ…」フィリアスはため息をついた。「逆ですよ」
 「逆?これからどこかに発つってこと?」
 「それかもしくは出戻りってとこですかね」
 「へぇ、こんな物引っさげてなぁ」
クロードは機械の巨人に手をつけていた。搭乗口はどこか、動かせるのかを調べてさらに足下を調べ出した。
 「どうしました?」フィリアスが訪ねた。
 「飛べないだろ」「なるほど」
フィリアスは壁を調べ始めた。
 「これかな?」
 フィリアスが壁にセンサーらしき物を見つけ手をかざした。するとクロードの周辺、というよりも巨人の足下に3Dホログラム状のパネルが現れた。そのパネルには殆ど使われていない文字が表示されていたがクロードは何とか読むことができた。
 パネルの指示に従って操作を進めていくとクロードの身を囲うようにレーザー状の柵が現れ、足下からドーナツ型の金属が浮き出てきた。それが腰の位置までくると「ピピッ」という音とともに上昇、巨人の左胸、心臓部へと彼を導いた。そこがコクピットらしかった。その前までくるとコクピットの扉が開き、巨人へ乗り込むことができるようになった。
作品名:ガンダム 月の翅 作家名:なかのあずま