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なかのあずま
なかのあずま
novelistID. 54195
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ガンダム 月の翅

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 ブレッツェルの捉えた映像、ヒノモトの目線の先ではレクリアがモビルスーツを捕獲していたようだった。
 「よくやった、レクリアの……ボルトだな。そいつを連れて本部へ向かえ!」
 「了解致しました」
レクリアはザクを連れながらブレッツェルに近づいた。
 「何をしている、本部はこっちじゃないぞ」「でもその前に…!」
レクリアがブレッツェルの正面で姿勢を構え、
 「アンタもいただく!!」「…!貴様ッ!」
レクリアは登録されていたブレッツェルのデータを読み取り大まかなコックピットの位置を掴んでいた。
 ヒノモトは異変に気づきビームサーベルを突きつけようとした瞬間、ブレッツェルに衝撃が走った。「おごぉっ!?」
ザクがいつの間にか後ろに回り込みブレッツェルの背面に蹴りを食らわせた。
その流れでザクはブレッツェルをホールドし、空中でバックドロップを仕掛けた。2機は地面へ真っ逆さまに落ちて行った。
 「離せぇッ!」「いいだろう」
ザクはホールドを解き、上半身を反らせ体勢を立て直した。続いてブレッツェルも上半身を反り体勢を立て直そうとしたが、機体が重みを増した。
 「すまん、燃料切れだ」
ザクがのしかかってきた。ブレッツェルはそのまま地面へ墜落した。
 「さて、出てきてもらおうか」
そういうと手にしているハンマーのチェーンのスイッチを入れ、超圧縮させた粒子の固まりを発生させた。
 「ふん、そのビームハンマーを1ミリでも動かしてみろ、背中のビームセイルが貴様ごと貫くぞ!」
ブレッツェルの背面には左右に四つずつ対に穴があり、そこからビームシールドの要領でビームセイル、即ちビーム状の帆を展開できる。
 「やってもいいが、さらに上を見るんだな」
上空にはレクリアがレールガンで狙っていた。
 「仲間に通信しちゃったりしたら手が滑っちゃうかもなぁ」
相打ち上等ではあるがリュウの得体の知れない無感情な言い方が背筋を凍らせた。
 「…………わかった」
ブレッツェルの後頭部が開き、ヒノモトが現れた。滾る血を一瞬にして凍らせた声の姿に興味もあった。ザクのハッチから筋肉質の男が飛び降り、月明かりに照らされた顔はよくよく見れば太い眉と長いウェーブの髪、ヒッピーのような出で立ちをしており、「声に合わない顔だな」と呟いていた。
 「声?あぁ、俺じゃねぇよ、あいつだ」
男はコックピットの中を顎で示した。
作品名:ガンダム 月の翅 作家名:なかのあずま