ガンダム 月の翅
メイは風を浴び、遥か遠くを眺めていた。
「何だ・・・あれ・・・」
その先には見たこともない景色があった。
「オセアニアに誰か行ってるの!?」
「今あちらにはフィリアス・パスパルト様の小隊がいるようです。」
「フィリアス!聞こえるか!フィリアス…見えている!今すぐこっちへ来い…ジブラルタルにだよ!」
ジャレドたちにもオセアニアの景色が見えていた。
[あれは…コロニー落とし、じゃないのか…まずい!]
バレンドラを再び海中に戻そうとした時、コロニーが消えた。
「It come... Attaaaaaack!」
バレンドラからモビルスーツとオーラバトラーがそれぞれ出撃し、オセアニアから来るものに向かっていった。
フィリアス隊はジブラルタルを目前にしていた。
「隊長!前方から何か来ます!」
「多分援軍だ!我々はまず合流する!」
と言いつつも前方から来る機体をよく見れば援軍かどうか疑わしかった。『こっちに奴らはいないはずだ…』と言い聞かせながらメイたちの元へ向かった。
クロードはエンジンのマーカー示されたマップを見ていた。
「インダストリアにあったエンジンの一つがオセアニア、そしてジブラルタルへ向かっている…」
「つーことは、姐さんのとこか」
いつの間にやらパンタがいた。
辺りにはタバコの煙が漂っていた。
「吸うか?」
「よく持ってたな、これ吸うと落ち着くんだ」パンタはクロードのタバコで一服した。「久しぶりだ」