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なかのあずま
なかのあずま
novelistID. 54195
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ガンダム 月の翅

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 「ふんっ!」
アラクネは片手で払い除けられた。
再び掌を向けるとその先には避難途中のクロード、アベニール、そしてマオがいた。マオは青白い光を見つめていた。
 その光は赤みを帯びてゆき、空にもう一つの太陽が現れつつあった。

 ジュラルミンの怪物の中で、ヒノモトは涙を流していた。行き場のないものが奥底からこみ上げ、唸りを上げながら。
第二の太陽は白みを帯びてゆく。ギアナ高原がジリジリと熱くなりクロードの肌に痛みが走る。

 『溶ける』

クロードがマオを引っ張りスリチュアンに引き返そうとした時
凄まじくけたたましい轟音が炸裂した。
世界が白に包まれ、細胞が焼かれ原子へ還る


事はなかった。

 第二の太陽は消えた。スプウェル・フェムーリオは殴り飛ばされ、そこには、光に包まれた巨人の姿があった。

 頭と四肢は白く、胴体は青、赤、黄のトリコロールカラーの光を放っており、右腕が大きく裂けていた。全身が傷だらけだった。
巨人はクロードの方に顔を向け、見つめているかのように動かずにいた。
 「な…何だ…?」
クロードの額から一筋の汗が垂れた。
 機械人形はほんのわずかに首をマオの方に傾けると光が一層強くなり、やがてシルエットもわからないほどの眩い光に包まれ、

消えた。

『何だったんだ・・・』


「!!!」
 耳をつん裂くほどの鋭い音が響き、姿を消した巨人が再び現れた。
光は消え、身体の色はトリコロールから白金になっていた。その身体はまるで陶器のようであった。

 白い機械人形は
  マオと対峙すると
   手のひらを差し伸べた
作品名:ガンダム 月の翅 作家名:なかのあずま