ガンダム 月の翅
一連の流れがあり、再び話し合いの場が設けられていた。
「―――――というわけで、仕掛けるなら今しかないと思う」クロードの提案に皆頷き、賛成の意を表していた。ただ一人を除いて。
「・・・・あのガンダムはインダストリアから来たんだよ?」
アベニールだ。
「お前は……あれは罠だと?」
「そうじゃない。それもゼロではないだろうけど・・・
ガンダムを封じ込めるなにかがあってもおかしくはない。」
皆、首をかしげた。
「あのガンダムはどこから来たか・・・」
「それはインダス…トリ…ア…」インダストリアから来てはいるが開発したのはもっと別の…
拭えない違和感だ。
クロードはレプリのもとへ向かった。
「クロードだ、入っていいかい?」「どうぞ・・・」
真っ暗な部屋だ。
「ま、まぁ気にするな。君が悪いんじゃない」
「でも…」
「いいんだ、それよりも聞きたいことがある。知ってたらだけど」
「・・・・なに?」
「インダストリアでガンダムを見たか?」
インダストリアにいた彼女に聞けば何か掴める、そう思った。しかし彼女は眉間にしわを寄せ
「ガンダムの事はある程度なら…けど、インダストリアでは・・・」
「そうか…」
「私達はただの捨て駒みたいなもの、ほとんど何も知らされない。さっきのヒノモト…が乗っていた物も」
頼みの綱が断ち切られ、レプリの話は半分も入っていかなかった。行き詰ってしまった、と同時にふと思う。
なぜアベニールはマオを?
まるでガンダムの事を知っているかのような、いや、そうとしか思えない。頭に血が上っていたせいで考える余裕もなかったが冷静になればおかしい
「すまない、邪魔した」
クロードはアベニールのもとへ引き返した。
「どう?」
クロードは戻るや否やアベニールを睨み
「お前次第だ」
「・・・・・ついてきて」



