ガンダム 月の翅
アベニールは再び地下深くへ向かっていた。エンジンのある場所だ。
「インスパイア―エンジン」
「・・・・・・・・?」なんだそれは
「この船のエンジンの大元、基礎になった物、2つ目の西暦ではそれがテンダー、モビルスーツに搭載されたんだ。」「なぁ」
たまらず口を挟んだ。
「2つ目の西暦って・・・なんだ?」
「………んっ」
「!!!マオ!?マオ!かあさん!マオ起きた!!」
マオがガンダムから出て初めて目を覚ました。2日ぶりの事だ。ナユタはその間マオを看ていた。
「ほんと!?よかった」メイは安堵のため息をついた。
玄関が開き、クロードが帰ってきた。
「!マオ!大丈夫か!」マオの表情はぼーっとしていた。
「ん――――」
頭はまだ冷めていないようだ。
「もう少し寝かせとこうよ」「あ、あぁ」
マオは再び寝息を立てた。
「―――おかーさん・・・」
『お母さん…か』
「で?進展は?」
メイは夕飯の支度をしていた。
「え?あぁ…えーっと」何から話そうか
「なに?」メイの眼つきが鋭くなる。
「あのガンダムはこの船のメインエンジンになるとかなんとか…」
「・・・・随分なエンジンね」
もはや飽きれ顔になっていた。
「まぁいいや。明日やってみる、食べよ?」



