機動戦士ガンダムRS 第44話 たましいの場所
すると1機のガンダム量産機がスナイパーライフルで1機のガンダム量産機がビームライフルでユーピテルツヴァイを撃ってきた。
ミサキ中尉は、回避するとユーピテル・バズーカを2発撃って反撃したが低速な弾頭が副うそう当たることなく回避された。
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「ごちゃごちゃだぜ」
クロト少尉は、戦闘宙域の多さに悪態をつくとミョルニルをリズィーシーガンダムに放った。
しかしレイダーガンダムは、ミョルニルより速くリズィーシーガンダムに体当たりしようとしたが回避された。
直後リズィーシーガンダムは、ミョルニルに気付きこれも回避した。
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アスラン中佐とキラ大尉は、苦戦を強いられていた。
キラ大尉は、一度バイザーを上げると首を横に振って汗を飛ばした。
直後ガンダムサイガーが目の前に現れた。
キラ大尉は、ピクウス76mm近接防御機関砲をけん制で撃ちルプスビームライフルで迎撃した。
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それは、サオトメも確認できた。
「いい反応だ。
さすがキラ」
サオトメは、ライバルの反応の良さを褒めた。
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アスラン中佐は、フリーダムガンダムに通信を開くと戦況の悪さを教えた。
「まずいぞキラ。
M1とジンだけじゃユーピテルツヴァイに対抗しきれない」
直後右側からバズーカの弾頭が飛来してきた。
アスラン中佐は、それをラミネートアンチビームシールドで防いだ。
「追い込まれるぞ」
アスラン中佐は、切羽詰まりながら訴えた。
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直後ガンダムサイガーに向かって四方八方からビームが飛来した。
それは、2機のドレットノートガンダムのドラグーンシステムだった。
「行け、キラ」
それは、フラガ少佐だった。
「はい」
キラ大尉は、不安だったが上官の技量を信じて了解した。
「ここは、任せろ。
フレイ少尉も行け」
フラガ少佐は、フレイ少尉にも命令した。
2機は、後方の遊撃艦隊に向け飛翔した。
1機のジンは、頭部をビームライフルで破壊され飛ばされると腹部もビームライフルで撃ちぬかれ撃墜された。
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「いい加減に」
クロト少尉は、そういうと牽制にリズィーシーガンダムに放ったが回避された。
「墜ちろ」
オルガ少尉は、そういうとリズィーシーガンダムにスキュラを2発撃った。
1発目は、回避され2発目はシールドで防がれた。
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マーク少将は、敵と対照的に余裕だった。
マーク少将は、メガビームライフルを新型白兵戦型ガンダムに連射したが当たらなかった。
※
「墜ちろ」
オルガ少尉は、そういうとリジィーシーガンダムにスキュラを撃った。
ビームは、リジィーシーガンダムが浮遊させたシールドに命中した。
この時一緒にビームライフルも浮遊していたため反応に遅れた。
下から接近してくるとわかった時には、遅くビームサーベルで上下真っ二つに切られ撃墜された。
その後リジィーシーガンダムは、浮遊していたシールドとビームライフルを回収した。
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マーク少将は、更に余裕が生まれたので戦況を見た。
それは遊撃艦隊、η艦隊とδ艦隊の戦況だった。
どの艦隊もそれほど苦戦しておらず早急に救援に向かう必要は、なかった。
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「ユーピテルツヴァイなんか。
ユーピテルツヴァイなんか」
マユラは、71式ビームライフルをユーピテルツヴァイに撃ったが命中せず逆にビームライフルで反撃された。
直撃コースだったが上空から高出力ビームが飛来しビームをかき消した。
見るとフリーダムガンダムだった。
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テックス准尉は、手始めにオーブ艦近くでこちらにビームライフルを撃つオーブのガンダム量産機に狙いを定めた。
ビーム攻撃を回避しつつ反撃した。
直撃コースだったが上空から高出力ビームが飛来しビームをかき消した。
見ると羽付きガンダムだった。
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アークエンジェルには、何回かビームが直撃したがラミネート装甲で大したダメージはなかった。
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ドミニオンは、デブリの影に隠れる航路を採りながらゴットフリートで攻撃していた。
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1機のジンは、1機のユーピテルツヴァイにキャットゥス500mm無反動砲を3発撃ったが全て回避された。
しかし気迫に負けたのかそのユーピテルツヴァイは、後退した。
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遊撃艦隊とナスカ級、エターナルとクサナギの艦隊は激しい砲撃戦を繰り広げていた。
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1機のユーピテルツヴァイは、敵機に向け4連装ランチャーを全弾撃った。
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テックス准尉は、キラを相手にし笑った。
「やはりそれが望みか。
ならば存分に殺し合うがいい」
そういうとテックス准尉は、羽付きガンダムが撃ってきた高出力ビームを回避した。
ビームは、後方でコックピットが無事だがスラスターが壊れて漂っていたオーブのガンダム量産機に命中し爆散した。
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キラ大尉は、その光景を見て悲しみに支配されていた。
1機のD装備ジンがユーピテルツヴァイにキャニス短距離誘導弾発射筒とパルデュス3連装短距離誘導弾発射筒を撃ちもう1機のD装備ジンがユーピテルツヴァイにバルルス改特火重粒子砲を撃った。
ユーピテルツヴァイは、その猛攻を回避し続けたため2機はD装備を排除すると重斬刀を抜刀して接近戦した。
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その時チョムスキーからエターナルに通信が入った。
「バルトフェルド艦長」
「何だ?」
正直とても忙しいのにのんきに通信で話している場合では、なかったのでちょっと不機嫌に答えた。
「わが艦隊とクサナギの全ての火線をマゼランに集中して下さい」
それは、艦長からの作戦の提案だった。
しかしその意図を理解できなかった。
「あの艦隊を突破し宙域を突破してください」
バルトフェルド艦長は、そういわれ改めて前方の遊撃艦隊を見た。
「そんな。
あれに向かってったら4隻からの集中砲火に曝されますよ?」
思わずダコスタ副艦長が弱音を吐いた。
「しかし突破できれば一番追撃される可能性も低いはずです」
艦長は、成功した場合の状況を伝えた。
「なるほど」
このままでは、沈められるのをただ待つのに等しい戦況だった。
ならばいっそあがいているかという吹っ切れがバルトフェルド艦長にあった。
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アークエンジェルは、弾幕で飛来してきたミサイルを迎撃した。
エターナルからアークエンジェルとドミニオンに通信が入った。
「遊撃艦隊を突破する?」
ラミアスは、戦況打破の作戦に驚いた。
「そうだ。
このまま畳まれたらどうにもならない。
厳しいが一か八かだ」
ドミニオンは、ゴットフリートとスレッジハマーを発射した。
「アークエンジェルとドミニオンで死神を振り切れるか?」
バルトフェルド艦長がラミアス艦長に質問した。
「やるしかありませんね」
バジルール艦長は、どこか諦めていた。
「解りました。
キラ君達に知らせて」
ラミアス艦長がミリアリア二等兵に命令した。
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作品名:機動戦士ガンダムRS 第44話 たましいの場所 作家名:久世秀一