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機動戦士ガンダムRS 第45話 悪夢は再び

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 オペレーターの報告に司令官は、絶望した。
直後司令室は、爆発に巻き込まれ消滅した。

      ※

 その光景は、ホワイトハウスの大統領室のモニターで見ていたザラ大統領たちも見ていた。
皆は、その光景に息を呑んだ。

      ※

 ソーラ・システムの攻撃を浴びたボアズは、今や1つの大きなデブリと化していた。
ハリダ軍曹は、ソーラ・システムの威力に怖気づいていた。
「流石に早い早い。
あっと言う間だ。
新兵器を使われては、地球軍自慢の要塞もあっけない」
 チャップ中尉は、ソーラ・システムの威力に興奮していた。
「チャップ中尉は、先の光景を見て何も思わなかったか?」
 そこにブライアン艦長が水を差した。
「別に感じていません。
我々は、核兵器を使ったわけではありませんから」
 チャップ中尉は、何も感じなかったと答えた。
「あれだけの破壊力を持つ対要塞兵器と核ミサイルに明確な違いは、ない。
ただ放射能をまき散らすかどうかの違いだけだ」
 ブライアン艦長は、対要塞兵器と核兵器に明確な違いがないと説明した。
「しかし戦争では、勝ち目のない戦闘で死んでこいと自分の部下を送る指揮官より卑劣な行為をしても味方の消耗を減らす指揮官の方がよっぽど有能です」
 チャップ中尉は、対要塞兵器と核ミサイルに明確な違いがないことは納得したものの使用には仕方ないと感じていた。
「確かに『戦闘の指揮官』としては、有能だな。
しかし『戦争全体を見なければならない上層部』としては、無能だ」
 ブライアン艦長は、チャップ中尉が例に出した指揮官は有能だが上層部としては無能だと言った。
「どういうことです?」
 チャップ中尉は、ブライアン艦長が何を言いたいのかわからなかった。
「大量破壊兵器の役割は、抑止力だ。
それが使われた今は、もはや歯止めがなくなった。
これで地球軍も新型大量破壊兵器を使えばコーディネイターかナチュラルが滅びない限り終わりのない殺し合いが続くぞ」
 ブライアン艦長は、この戦争が大量破壊兵器を使った虐殺の報復が続くと予想していた。

      ※

「おのれナチュラル共」
 ザラ大統領は、ナチュラルに憤慨していた。
「大統領閣下」
 エザリアがなだめようとしたがとてもそんな雰囲気では、なかった。
「直ちに防衛戦を張れ、クルーゼ」
 ザラ大統領も次に狙われる拠点がヤキン・ドゥーエであることは、すぐに分かったため防衛戦を張るように命令しクルーゼを呼んだ。
「ヤキン・ドゥーエへ上がる」
 ザラ大統領は、自ら司令室に赴指揮を執ろうと考えていた。
エザリアは、同時にザラ大統領が最終兵器を使うと直感し息を呑んだ。
「ジェネシスを使うぞ」
 ザラ大統領は、ジェネシスの使用を決意した。
「了解です」
 クルーゼ少将は、敬礼した。

      ※

「全艦発進準備。
各艦員は、至急持ち場に就け。
全艦発進準備。
各艦員は、至急持ち場に就け」
 エターナル、アークエンジェル、ドミニオンとクサナギは発進しようとしていた。
「ラクス」
 キラ大尉とアスラン中佐は、ブリッジに上がった。
「動くのか?
やはりボアズへの援軍か?」
 アスラン中佐とキラ大尉は、ラクスに近づきながらアスラン中佐が艦隊の出撃理由を質問した。
「いいえ、事態はもっと早くそして最悪な方向へ進んでしまいました」
 ラクスの暗く重い言葉にキラ大尉は、何があったのか大体わかり少々驚いた。
「こっちのルートからさっき入った情報だとボアズは、もう落ちた。
コロニー軍の対要塞兵器でな」
 バルトフェルド艦長が詳細な情報をアスラン中佐とキラ大尉に伝えた。
その報告に2人とも目を見開いた。

      ※

 4隻は、ヤキン・ドゥーエの乾ドッグから発進した。
「でも対要塞兵器だなんて」
 アークエンジェルのブリッジでは、ラミアス艦長がサオトメが大量破壊兵器を次々に使用する人物だと思わなかったため幻滅していた。
「あまり驚きは、しないけど。
ジョシュアの後だし」
 隣に立っていたフラガ少佐は、それほど驚きはしなかった。

      ※

 クサナギのモビルスーツ格納庫では、カガリが最終チェックを行っているストライクルージュを見ていた。

      ※

 エターナルのブリッジでは、バルトフェルド艦長とラクスが大西洋連邦とユーラシア連邦の今後の今後の動きについて話していた。
「兎も角これでもう地球軍側も黙っていまい」
 バルトフェルド艦長は、何かしらの報復を行うだろうと考えていた。
「ええ」
 ラクスも同じ考えだった。
「ユーラシア連邦は、Nジャマー・キャンセラーを使用して核ミサイルの建造を再開した。
大西洋連邦は、何も聞いていないがそれに匹敵あるいはそれ以上の大量破壊兵器を使うだろう」
 バルトフェルド艦長も大西洋連邦が何かしらの新型大量破壊兵器を使用することは、わかっていた。

      ※

 モビルスーツ格納庫では、パイロットが各々自分の搭乗機に乗り込んでいた。

      ※

 キラ大尉は、フリーダムガンダムを起動させていた。
「大西洋連邦も核を撃ってくると思う?」
 キラ大尉は、アスラン中佐にザラ大統領が核ミサイルを使用してくるか質問した。
「父が正気ならまさかと思うが今は、判らない」
 アスラン中佐も父親が常軌を逸する行為を取らないと断言できる。
しかし今の状況下では、何をしでかすかわからない危険な状態であることもまた事実だった。
すなわちどっちとも言えなかった。
「なんでそんなものがあるんだろうね」
 キラ大尉の悲しそうな言葉にアスラン中佐は、何も言えなかった。
それは、ブリッジにいるラクスとバルトフェルド艦長も聞いていた。
「核兵器なんてさ。
モビルスーツも銃も同じだけど」
 キラ大尉は、答えのない問いをつぶやいた。
この世に兵器がある理由。
それは、ヒトに闘争本能があることは誰しもわかるがそれをなぜ相手を機能不全にさせる行為に直結させるかということに疑問を持っていた。

      ※

 アイリス曹長は、リクリエーションルームでサオトメに会った。
「突然ですみませんが相性占いに付き合ってくれませんか?」
 アイリス曹長は、タブレットを片手にサオトメに占いの相手をしてくれるように頼んだ。
「いいけどアイリス曹長は、占いとか好きなのか?」
 サオトメは、承諾しアイリス曹長に占いが好きかどうか聞いた。
「はい、好きです」
 アイリス曹長は、笑顔で答えた。
サオトメは、その笑顔がかわいくて顔をじかに見られず頬を染めたままそっぽを向いた。
「女の子というのは、運命などを信じるのか?」
 サオトメは、その行為がばれぬように必死に質問をした。
「大抵の女の子は、そうですね」
 アイリス曹長は、答えたが肝心のサオトメは答えを聞いている余裕がなかった。
「そうか」
 だからサオトメは、万能な言葉を吐くしかできなかった。
「占いに頼って何もしないというのは、嫌いですが。
このようなときに2人で相性占というのは、いいのではないでしょうか?」
 アイリス曹長は、サオトメに自分の正当性を求めた。
「そうだな、やってみよう」