散る華如く
*主な登場人物(紗羅を取り巻く者たち)*
蝶ノ崎紗羅(さら)・・・旧幕府の血をひく貿易商の令嬢。
明るい栗色の髪に琥珀色の瞳をもつ。
美しく心優しい一方で、気丈かつ勝ち気な一面も併せ持つ。
蝶ノ崎百合(ゆり)・・・紗羅の継母。
黒髪に漆黒の瞳をもつ。
継娘である紗羅が自身より美しいことに劣等感を感じており―それ故虐げる。
蝶ノ崎紫羅(しら)・・・紗羅の実父。
黒髪に血のように紅い瞳をもつ。
紗羅に生き写しだった最初の妻の面影をかさねているが―娘のことを愛してはいない。
蝶ノ崎菊音(きくね)・・・亡くなった紗羅の母。
明るい栗色の髪に琥珀色の瞳をもつ。
彼女を『黄泉の世界(死者の住まう世界)』から優しく見守る。
雪華(ゆきか)・・・かつて吉原ができる前、その地に住んでいた『鬼の姫君』。
明るい栗色の髪に琥珀色の瞳をもつ。
一族を『人間』たちに殺されたため、彼等を憎んでいる。
だが本来は底抜けに心優しい、気丈で勝ち気な女性。