機動戦士ガンダムRS 第47話 終末の光
オペレーターの1人がバジルール艦長に指示を仰いだ。
バジルール艦長は、軍人として戦えという自分と1人の人間として虐殺はいけないと叫ぶ自分の葛藤で苦しんでいた。
「撃て。
撃たなければ討たれるぞ」
アズラエル大統領は、このままだとバジルール艦長を射殺して自分が艦長代理として命じるくらいの気迫があった。
「推力最大、回頭20、アンチビーム爆雷発射。
ゴットフリート照準」
観念したのかバジルール艦長は、艦長席に座ると戦うように命令した。
両艦は、攻撃のチャンスをうかがっていた。
「撃て」
※
ドゴス・ギアは、右舷連装副砲を損傷した。
その衝撃は、ブリッジを襲った。
「やるな、アーガマもどき」
ブライアン艦長は、アーガマもどき二番艦の艦長の力量の高さを褒めた。
※
ドミニオンは、ドゴス・ギアの主砲が艦橋右上側と左船体が損傷した。
その被害で乗組員の多数が死傷した。
その衝撃でバジルール艦長の艦長帽が脱げた。
ドゴス・ギアは、なお攻撃してきた。
(これ以上友軍を攻撃させるわけには、いかない)
バジルール艦長は、これ以上自軍への損害は出さないようにしようと誓った。
※
1機のユーピテルツヴァイは、1機のガンダム量産機にビームライフルを2発撃った。
1発目は、牽制に撃ち2発目を直撃コースに撃った。
見事2発目のビームが直撃し撃墜できた。
※
フラガ少佐は、1機のユーピテルツヴァイがこちらに腕部バルカン砲の攻撃をかわしながらドラグーン・システムで撃墜した。
その時レーダーにガンダムサイガーの機影を確認した。
「そこか、サオトメ」
フラガ少佐は、ガンダムサイガーがいる座標に急いだ。
※
ドミニオンは、多数のスレッジハマーと2番ゴットフリートを撃った。
※
ドゴス・ギアは、主砲攻撃を避け対空機銃で多数のミサイルを迎撃したが1発は左舷連装副砲に命中した。
「主砲、撃て」
ブライアン艦長の命令でドゴス・ギアは、長砲身単装メガ粒子砲を発射しアーガマもどき二番艦の残りの主砲も破壊した。
※
ドミニオンは、その攻撃で2番ゴットフリートの砲撃兵の多数が死傷した。
無論その衝撃は、ブリッジを襲った。
(終わる、確かにそれで全て)
バジルール艦長は、自分の行為を正当化していた。
アズラエル大統領は、いつ砲撃戦で自分が死ぬかもしれないという恐怖から顔を引きつっていた。
(コロニーを討てば)
しかしそれでもやりきれない気持ちが自分の中にあった。
※
1機のガンダム量産機が1機のユーピテルツヴァイに接近しビームサーベルを掲げた。
ユーピテルツヴァイもビームサーベルを抜刀するとコックピット部分を貫いた。
そして抜きガンダム量産機から離れると爆発した。
※
「照準ミラーブロック換装まだか?」
ヤキン・ドゥーエでは、ジェネシスのミラー換装作業が急ピッチで行われていた。
「光軸偏差の修正値を転送」
「3号ユニットは最終撃発座標へ」
ミラー乾燥作業と同時にオペレーターは、攻撃目標の入力も行っていた。
※
クルーゼ少将は、マシンガンを撃ってくる4機のユーピテル小隊をドラグーン・システムで瞬殺した。
※
1機のユーピテルツヴァイは、1機の新型モノアイ量産機をビームライフルで撃墜した。
リード中将は、1機のガンダム量産機がビームサーベルを展開して接近してくるのに気付いた。
リード中将は、ハイパービームザンバーを持たせるとビームサーベルごと右腕を切り胴体を上下真っ二つに切り撃墜した。
※
ユーピテル小隊は、1隻のネルソン級に取りつくと120mmマシンガンを連射し撃沈させた。
1隻のナスカ級も撃沈した。
※
ドゴス・ギアを除いたη艦隊は、コロニーレーザーもどきを止めるべく進攻していた。
「各艦、右翼を突破する」
旗艦代理を任されたロンバルディアのグラハム艦長が各艦に命令を出した。
「主砲、撃て」
グラハム艦長の命令でロンバルディアは、1隻のナスカ級に単装メガ粒子主砲を撃った。
単装メガ粒子主砲は、見事命中しナスカ級は撃沈した。
※
アサギとジュリは、1機のマールスと戦闘をしていた。
敵パイロットは、ジュリ機に2発の牽制弾を撃つと3発目に命中弾を撃った。
3発目が命中しジュリ機は、撃墜された。
「ジュリ」
アサギは、ジュリの撃墜に気を取られ一瞬の隙を作ってしまった。
そしてマン・マシーンパイロットは、サッチウィーブ戦術が絶対で崩すことは禁止されていた。
この時もこのマールスの僚機が近くにいた。
その僚機がアサギ機に向けてビームライフルを撃った。
アサギが気付いた時は、遅くビームライフルは命中し撃墜された。
※
「くそ、お前ら」
カガリは、コロニー軍の強さに悪態をつくとSEEDを覚醒させた。
そして瞬く間にユーピテル小隊を57mm高エネルギービームライフルで撃墜した。
※
ガンダムユベリーグンは、マルチロックオンで核部隊を撃墜した。
キラ大尉は、リズィーシーガンダムがモビルアーマー形態で肩部ビームキャノンを撃ちながら接近しているのに気付いた。
「アスラン」
キラ大尉は、アスラン中佐に援護を求めた。
アスラン中佐は、 ビームソードでリズィーシーガンダムを追い払った。
※
「核魚雷、残弾数8」
ドゥーリットルでは、残存の核ミサイル数が報告された。
「ピースメーカー隊2と交信途絶」
さらに苦しい戦況が報告された。
「あの2機を落とせ。
砲火を集中させろ」
サザーランド艦長が砲火をリズィーシーガンダムとガンダムユベリーグンに集中させるように命令した。
※
マーク少将は、機動弾薬庫とドッキングした下駄背負いガンダムにモビルアーマー形態で接近したがビームソードで切ろうとしたので回避した。
「なぜなんだ、お前達は」
機動弾薬庫とドッキングした下駄背負いガンダムが多数のミサイルを撃ってきた。
マーク少将は、ミサイルを回避したが追尾能力があると悟ったのでリズィーシーガンダムをマン・マシーン形態に変形させるとマルチロックオンでミサイルを迎撃した。
「なぜこんなことができる?」
そういうと機動弾薬庫とドッキングした下駄背負いガンダムにメガビームライフルを撃った。
しかし機動弾薬庫とドッキングした下駄背負いガンダムは、回避した。
そこをモビルアーマー形態に変形させると通り抜けた。
「お前達こそ何だ?
一体何のために戦っている?」
敵パイロットは、そういうと大型ビームサーベルで切りかかってきたが回避した。
「俺たちには、護るべきものがある。
そのために戦う」
マーク少将は、そういうとメガビームキャノンを機動弾薬庫とドッキングした下駄背負いガンダムに撃った。
「悪あがきだ」
機動弾薬庫とドッキングした下駄背負いガンダムは、回避した。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第47話 終末の光 作家名:久世秀一