機動戦士ガンダムRS 第五話 マン・マシーン解説
ヤキン・ドゥーエ戦役の序盤戦において高出力ジェネレーターを持たない地球軍のモビルスーツおよびモビルアーマーに壊滅的な打撃を与えコロニー軍の快進撃の立役者となりコズミック・イラの戦争におけるマン・マシーンの優位性を決定づけた機体である。
この機体も汎用性が高い。
バックパックは、4基のメインスラスターに加えウイング・バインダーは高機動デバイスに変更された。
その優れた設計と絶大な戦果によって後の後継機に多大な影響を与えた。
特に機動性を重視した設計や固定兵装を持たず様々なオプション装備で汎用性を確保する等のコンセプトは、後のマン・マシーンのスタンダードとして定着してゆくこととなる。
戦争序盤は、地球軍を圧倒したが後に地球軍もガンダムとその廉価版であるダガーシリーズとゲイツなどを開発して実戦投入すると旧式化が否めなくなった。
しかし本機は、ユーピテル直系の高い生産性と操縦性で約4年間の戦争を戦い抜いた。
なお頭部は、「RX-79C」に似ている。
武装解説
バルカン・ポッド・システム
口径が40mmとなり火力が向上している。
左側が2門の銃口を備えたサブセンサー装備の機関部で右側は、弾倉兼カウンターウエイトとして機能する。
カートレスの弾丸が採用されておりユーピテルよりも装弾数が増量している。
シールド
ユーピテルツヴァイ専用のシールドである。
耐ビームコーティングが施されているため実体弾のみならずビーム兵器も防げると言われているが直撃は、避けた方が賢明である。
腰部大型4連装ランチャー
サイドアーマーに計8発装備されている。
射出時コックピットのターゲットに連動して対象に向けて射出される。
多分に補助武器としての側面が強い。
ビーム・ライフル
ユーピテルが装備していたビーム・マシンガンの更新兵装である。
生産ラインも流用されておりエネルギー供給も従来通りエネルギーパックから受けている。
未使用時は、腰部にマウント可能である。
ハイパーバズーカ
380mmの各種弾頭を専用炸薬で射出する。
敵機との相対速度や弾頭の破壊力、貫通力などに優れ多大な戦果をあげている。
未使用時は、砲身を縮めてバックパックにマウントする。
ビーム・サーベル
斬撃用のビーム兵器である。
コロニー軍のMMが装備する標準的なビームサーベルである。
複数のエネルギー供給システムに上位互換で対応可能である。
高効率高容量のコンデンサーデバイスが採用されている。
バックパックに2基ずつ装備される。
90mmガトリング砲
両手前腕部分に装備されている。
通常は、カバーによって外側に露出していないため敵機の意表をつくこともできた。
ただし振動や装弾数の点で課題を抱えていた。
この兵装の採用には、内部向上に余裕を持たせた構造によりスペースに余裕ができたことが寄与している。
名称 マールス
形式番号 HMM-543
製造 ハービック社
生産形態 本艦隊限定指揮官用量産機andガンダム艦隊限定量産機→本艦隊限定量産機
全高 18m
本体重量 47.3t
全備重量 66.9t
出力 1800kW
推力 59480kg
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
武装
60mmバルカン砲×2
ビームライフル(orショットランサー)
シールド
腰部5連装有線ミサイルポッド×2
ビームサーベル×2
4連装グレネード・ランチャー×2
ラケーテン・バズ
機体解説
コロニー軍は、遊撃艦隊の指揮官に向けてユーピテルを遊撃艦隊の指揮官専用に改修したユーピテルツヴァイを配備することで対処した。
しかし量産機として開発された機体の改修には、限界があり新たに本艦隊の指揮官専用のマン・マシーンの開発が求められて完成したのがマールスである。
実際の開発にあたっては、地球軍のガンダム開発を考慮している。
装甲の強化と機体本体へのオプション武装の追加を備える等の改良がなされた。
ヤキン・ドゥーエ戦役前に量産試作機が完成しその後完成した多数の機体が本艦隊のマン・マシーン隊長に配備された。
ヤキン・ドゥーエ戦役後には、本艦体限定の量産機として運用された。
バックパックには、4基のメインスラスターに加えビームサーベルホルダーを兼ねたフレキシブルバーニアスラスターを装備する。
これによって重心点より離れた位置に作用点を配することができるため有効なAMBACシステムとして機能している。
なお頭部は、「RGC-83」に似ている。
武装解説
60mmバルカン砲
多くの機動兵器が装備する標準的な基本武装である。
主に牽制用として使用される。
ビームライフル
ユーピテルツヴァイが標準装備としていたユニットの更新兵装である。
生産コストや形状は、ほぼ同じだが出力は50%ほど向上している。
銃床下に単独でも榴弾を射出可能なグレネード・ランチャー・ユニットを取り付けることが可能である。
シールド
主に実体弾に有効な防御装備である。
ユーピテルツヴァイ専用に開発された曲面シールドで耐ビームコーティングも施されている。
スライドによる伸縮が可能である。
マガジンやサーベルなどのオプション兵装を装備/携行可能なものもある。
腰部5連装有線ミサイルポッド
腰部の両サイドに2門装備されている有線コントロール式ミサイルである。
ニュートロンジャマー濃度が高い領域でも中距離の標的を確実に撃破できる。
ビームサーベル
斬撃用のビーム兵器である。
プラズマ状のビームを形成して対象を溶断する。
センター配置のベースユニット規格に対応したデュアルサプライデバイスを搭載している。
膝部に2基ずつ装備される。
4連装グレネード・ランチャー
左右の前腕部に装備している。
標準状態の装弾数は、片側4発である。
名称や外形は、グレネードであるが簡易なロケットと追尾装置が組み込まれており実質的には短距離誘導ミサイルである。
的確な運用であれば敵機に致命的な損傷を与えることも可能である。
他にもヒートロッド装備型も存在し奇襲攻撃などに有効である。
ラケーテン・バズ
弾頭が推進剤を消費して飛翔するいわゆるロケットバズーカである。
砲身に設置されたレーザーデバイスで近距離ならばかなりの精度で誘導できる。
ちなみに「880mm」は、弾頭の全長を表している。
未使用時は、バックパックにマウントする。
名称 ガンダムサイガー
形式番号 AMM-186
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態 アツシ・サオトメ専用機
全高 18m
本体重量 27.8t
全備重量 52.4t
出力 9400kw
推力 1182000kg
推進機関 ミノフスキークラフト
装甲材質 ガンダリウムγ
武装
N型(ノーマル型)
60mmバルカン砲×4
メガビームライフル
メガビームシールド
V.S.B.R×2
大型V.M.B.R×2
カスタム・ビームザンバー×2
G-M.B.B
F型(ファイター型)
60mmバルカン砲×4
メガビームライフル(orショットランサー)
メガビームシールド
V.S.B.R×2
ムラマサ・ブラスター×2
カスタム・ビームザンバー×2
カスタム・ビームサーベル×2
G-M.B.B
作品名:機動戦士ガンダムRS 第五話 マン・マシーン解説 作家名:久世秀一