機動戦士ガンダムRS 第十二話 モビルスーツ解説
大型クローを持ち楕円の部分は、すべてミサイル発射口である。
掌部には、フォノンメーザー砲を装備する。
グーンより若干大きめである。
グーンに次ぐ水陸両用MSである。
グーンで問題視された陸上での機動性と格闘能力の強化を目的に開発された。
そのため手足が長く腕は、多関節になって自由度が増しており強力なパワーを発揮する。
更に水中で敵をいち早く発見し攻撃出来るようアンテナは、大型化され全体的にグーンより大型化されている。
また巡航形態への変形所要時間も短縮されている。
基本的な戦闘スタイルは、近接戦闘にある。
水中を高速で移動しながら遠距離武装で敵を牽制しひるんだ隙に接近して鋭いその爪で切り裂くというのが定番の戦法となる。
そのため水中での機動性は、非常に高くクローと共にそのパワーで敵を切り裂く他押さえ込む事も出来る。
更には、クローで押さえ込んだ敵に対しフォノンメーザー砲によるゼロ距離射撃でとどめを刺す事も出来る。
名称 メビウス・ゼロ
型式番号 TS-MA2mod.00
装甲材質 超硬スチール合金
武装
対装甲リニアガン
有線式オールレンジ攻撃兵装「ガンバレル」×4
搭乗者 ムウ・ラ・フラガ
チャールズ・ケイン
ウインターズ
ラッセル
リンドグレン
ラウ・ル・クルーゼ
機体解説
地球連合軍が開発した宇宙戦用MAである。
G兵器開発以前の地球連合軍においてMS(モビルスーツ)以外でコロニー軍のMM(マン・マシーン)と対等に渡り合うことができる数少ない兵器の1つであり「ガンバレル」と呼ばれる4基の有線誘導式無人機を全方位に展開・制御することでMAの弱点である旋回性能の低さをカバーしている。
技術的には、メビウスより一世代前の機体であり方向転換は補助バーニアの噴射によって行われるためメインスラスターの可動により方向転換を行えるメビウスとは異なる。
機首部分は、切り離しができる構造であり突入艇として単独での大気圏降下が可能となっている。
ガンバレルを扱うには、突出した空間認識能力が不可欠であり軍内ではその素質を有するパイロットの存在は希有だった。
よって人的資源の確保の困難さからこの機体は、少数生産に留まり以後は一般兵士向けの量産機であるメビウスの生産に切り替えられた。
またオールレンジ攻撃の有用性を認めたユーラシア連邦軍は、エグザスストライカーパックを開発した。
また大西洋連邦軍は、アクタイオン・インダストリー社により「ガンバレル」の改良型のドラグーンシステムを開発させる。
武装解説
対装甲リニアガン
機体中央モジュールに装備された単装型のリニアガンである。
当たり所さえよければコロニー軍のユーピテルを一撃で撃墜できる威力をもつ。
有線式オールレンジ攻撃兵装「ガンバレル」
本機を代表する兵装である。
胴体の上下左右に合計4基搭載されている。
ガンバレルは、本体から切り離し有線誘導による遠隔操作を行うことが可能で母機から離れた位置に射出し敵の予想し得ない方向から攻撃を加えることができる。
ガンバレルのスラスターは、そのまま本体のブースターを兼ねておりMSを上回る圧倒的な加速性能を得ている。
名称 メビウス
型式番号 TS-MA2
装甲材質 超硬スチール合金
武装
40mmバルカン砲×2
対装甲リニアガン
有線誘導式対艦ミサイル×4
Mk5核弾頭ミサイル
45mmガトリング砲
試製ロングレンジビームキャノン
搭乗者 地球軍一般兵
機体解説
C.E.71年のヤキン・ドゥーエ戦役の初期地球連合宇宙軍の補助戦力として活躍した量産型MAである。
先行生産されたメビウス・ゼロのガンバレルは、特別な空間認識能力を持たなければ扱えない兵器であり本機はガンバレルを持たない簡易量産機として設計された。
様々な武器を装備する事で戦局に対応する。
2連装の噴射口を持つ2基のメインスラスターユニットは、開発時既に登場していたMSの構造を参考にされているためフレキシブルな稼動が可能でこのMAとして高い運動性を持つ。
この点から技術的には、メビウス・ゼロより1世代進んだ機体である。
標準装備として機体前面に1対のバルカン砲があるが任務ごとに装備を換装し対応する。
換装バリエーションは、機体中央のモジュールに1門のリニアガンと機体下部に4発の対艦用有線式誘導ミサイルを持つ「ノーマルタイプ」と機体下部に核ミサイルを装備した「ボンバータイプ」の2種が主に登場するが他にも試作も含め幾つかのバリエーションがある。
ボンバータイプは、血のバレンタインを起こした機体でもあり戦争末期にはニュートロンジャマーキャンセラーの搭載によりコロニー直接攻撃隊に大量導入された。
「戦車や戦艦並みの重装甲、戦闘機並みの機動性と空戦能力、接近戦での戦闘能力を持った理想の機動兵器」というMAのコンセプトに近い性能を持つが主力のジンがユーピテルの戦力比が5:1以上であるため本機がMMと戦闘を行えば間違いなく撃墜は、免れない。
C.E.73年時点においても二線級ながらも実戦投入が確認されているが次世代機であるユークリッドへと機種換装が進み随時退役していると見られる。
宇宙戦闘機の発展兵器としての後継機は、「コスモグラスパー」であるとされている。
名称 デュエルガンダム
型式番号 GAT-X102
全高 17.50m
重量 61.90t
103.47t(アサルトシュラウド装備時)
装甲材質 フェイズシフト装甲
武装
75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン×2
175mmグレネードランチャー装備57mm高エネルギービームライフル
ビームサーベル×2
対ビームシールド
350mmレールバズーカ ゲイボルグ
特殊装備 強襲用屍衣「アサルトシュラウド」
115mmレールガン シヴァ
220mm径5連装ミサイルポッド
MS支援空中機動飛翔体「グゥル」
搭乗者 イザーク・ジュール
機体解説
地球連合加盟国の1つ大西洋連邦がオーブ連合首長国公営企業モルゲンレーテ社の技術協力を受けオーブ管轄の難民コロニー「ヘリオポリス」で極秘開発した5機の試作型MS(G兵器 / 前期GAT-Xシリーズ)の1機である。
シリーズの中でも最初に完成したMSであり将来の主力MSの基本形として要求性能をバランスよく備えた汎用機というコンセプトで開発された。
他の4機は、本機を基に各々のコンセプトに特化して開発されている。
軽量を活かした高い運動性能とビームライフルやビームサーベルを駆使した白兵戦を基本戦術としている。
額には、イタリア数字で1を指す単語と共に「UNO X-102」の文字が彫ってある。
一方同じX100系構造採用機であるX105ストライクガンダムと比べると内外装機材との相性があまり練り込まれておらず想定していた性能を充分に発揮できていないとされ装甲面積も幾分少なく耐弾性も劣っている。
しかしGAT-Xシリーズは、共通規格のコネクターを内蔵したマニピュレーターを採用しているため各機の手持ち武装を流用することが容易という利便性がある。
なお本機の量産機としてデュエルダガーが一般兵向けに大量生産された。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第十二話 モビルスーツ解説 作家名:久世秀一