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【APH】宗主国と植民地の99年間。

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(駄目だ・・・。俺は大英帝国。こんな感情に振り回されてちゃ・・・・)

「イギリスさん、意見言うんですね。」
ふと、イギリスの後ろからセーシェルの声が聞こえました。
イギリスが振り向くと、そこには眉毛を吊り上げ、そっぽを向き、でも何かうれしそうな不思議な表情をするセーシェルが居ました。
「っこ・・これはっ・・別に・・深い意味じゃねぇからな!」
イギリスがここまで混乱したのは久しぶりです。
今では上司に忠実に従い、操り人形状態で、自分の感情を露わにすることはありませんでした。
「・・イギリスさんって、やっぱりおかしいです。フランスさんはとても私にフレンドリーに接してくれましたよ。でもイギリスさんってなんか人間の兵士さんみたいです。」
鋭いな、とイギリスは思いました。
国は自主的に植民地にした訳ではないのです。人間が植民地にしたのです。
植民地にしてしまった国は内心申し訳なく思うこともあり、どちらかと言うと植民地と仲良くする宗主国が多いものです。
もちろん、宗主国も植民地も国民の感情によって感情コントロールが効かないこともあります。
しかし、宗主国と植民地はその国の感情からすると仲がいいものです。
「俺は他の国の奴とは違って、上司の言うことまともに聞いてるからだな。」
イギリスはそうセーシェルに話したことを後に後悔しました。
(植民地に何を言っているんだ、俺。)
イギリスはとても混乱します、徐々に頭に熱がのぼって、そのまま体がふらふらしてきました。
そのままイギリスは砂浜に倒れ、意識を失ってしまいました。