機動戦士ガンダムRS第48話 終わらない戦争
※
波紋は、ホワイトハウスにも及んでいた。
ホワイトハウスの司令室の画面には、ヤキン・ドゥーエの自爆時間が表示されていた。
「どういうことだ」
エザリアは、その光景にただ目を見開いていただけだった。
※
キラ大尉は、ガンダムサイガーにラケルタビームサーベルで切りかかったがシールドで防がれクスィフィアスレール砲を撃ったがやはりシールドで防がれた。
ガンダムサイガーは、ビームライフルで反撃してきた。
その時サオトメの笑い声が聞こえた。
「どのみち俺たちの勝ちだ。
ヤキン・ドゥーエは、もう少しでボアズと同じ運命をたどる。
コントロールを失った『あれ』は、コロニーへの発射ができなくなる」
キラ大尉は、『あれ』がジェネシスをさしていることがすぐにわかり戦慄した。
※
ヤキン・ドゥーエは、ソーラ・システムで完全に破壊できるように艦隊が攻撃を加えていた。
※
アスラン中佐は、ガンダムユベリーグンに一斉射をし続けていたが回避され続けていた。
ガンダムユベリーグンを援護しようとした1隻のマゼランが一斉射を受け撃沈した。
※
フリーダムガンダムとガンダムサイガーは、つばぜり合いをしていたが両機とも距離を取った。
「もはや止める術は、ない。
お前たちに残された道は、降伏だけだ」
サオトメは、勝ち誇ったように言った。
「そんな」
打って変わってキラ大尉は、絶望のどん底にいた。
※
η艦隊のマン・マシーン隊は、やっとコロニーレーザーもどき防衛網を突破した。
「ヤキン・ドゥーエは、ソーラ・システムで破壊されます。
もうよろしいでしょう?」
ミサキ中尉がシグマン大尉に通信を開いて撤退をしようと具申した。
「一応コロニーレーザーもどきの核も取り出し内部に爆薬をしかける」
シグマン大尉は、念のためにもコロニーレーザーもどきの核を取り出し完全に破壊しようと考えた。
「了解」
皆は、その考えに従った。
※
それは、キラ大尉も確認した。
「あのユーピテル隊は」
その時ガンダムサイガーがビームライフルで猛攻してくるのに気付いた。
「そうでなければ俺たちは、お前たちを絶滅させなければならない」
直後ビームライフルの攻撃で左側のクスィフィアスレール砲を破壊された。
「そんなことさせない」
反撃にルプスビームライフルを撃ったがシールドで防がれた。
「それだけの業を重ねてきたのは、誰だ?」
サオトメは、遺憾な声で質問した。
※
ユーピテル隊は、残っていた射撃武器を駆使してコロニーレーザーもどきを破壊し内部に侵入し中心部を目指した。
※
アスラン中佐は、ガンダムユベリーグンの援軍に来た4機のマールスと1機のユーピテルツヴァイにマルチロックオンをして攻撃した。
しかしユーピテルツヴァイには、攻撃が命中し撃墜できたが4機のマールスには回避された。
それでも追っ払うには、十分で4機のマールスは逃げて行った。
「逃げ腰だったら最初から来るな」
アスラン中佐は、勝ち誇ったように言った。
※
フリーダムガンダムは、ガンダムサイガーにルプスビームライフルを撃ったが回避された。
「君とてその1つだろうが」
サオトメが言った直後フリーダムガンダムは、ガンダムサイガーのビームライフルのビームが右腕と右羽根に直撃し破壊された。
「それでも」
キラ大尉は、そういうとラケルタビームサーベルをアンビデクストラス・ハルバードにさせた
※
ヤキン・ドゥーエへの攻撃は、止んでいるが攻撃による誘爆は所々で起きていた。
※
ユーピテル隊は、コロニーレーザーもどきの中心部に到着し核を取り出すことに成功していた。
次に中心部に爆薬をしかけていた。
※
「僕は、貴様に勝たなければならなんだ」
フリーダムガンダムは、ガンダムサイガーにラケルタビームサーベルアンビデクストラス・ハルバードモードで貫きに行った。
しかし右回転し回避した。
同時に左脚で蹴って頭部と左インテーク/ダクトにビームの直撃を受けた。
コックピット内では、モニターの大部分が爆発し多数で漏電が発生した。
※
サオトメは、羽付きガンダムがビームサーベルを薙刀モードにさせて貫きに来てるのに気付いた。
そこで腕のない右側に回ると同時に左脚で蹴った。
そしてメガビームライフルで頭部と左排熱ダクトを破壊した。
「これで終わりだ」
サオトメが言った直後メガビームライフルの銃口は、羽付きガンダムではなくあさっての方向に向きビームを撃った。
そこには、新型機がこっちに向かっていた。
すると新型機は、バックパックから何かを飛ばした。
サオトメには、それがすぐになんであるかがわかった。
「学習能力がないぞ、ラウ・ル・クルーゼ。
飛び道具任せの機体とは」
そういうと飛来したビームを回避するとメガビームライフルで予測位置にビームを撃ちファンネルもどきを3基連続で破壊した。
さらに振り向きざまにメガビームライフル撃ちファンネルもどきを2基連続破壊した。
さらにファンネルもどきのビームを回避するとメガビームライフルでファンネルもどきを3基を連続破壊した。
そして左腕にカスタム・ビームザンバーを持たせるとファンネルもどきを3基を連続に切った。
「これでお前は、丸裸だぞ」
サオトメは、そういうとメガビームライフルで新型機の左腕を破壊しさらに接近すると左手に持たせていたカスタム・ビームザンバーで右腕も切った。
新型機は、一度ガンダムサイガーから距離を取った。
「機動兵器が一番優秀かどうか出てくるのは、白兵戦に出てくる」
サオトメは、白兵戦こそ機動兵器が一番輝ける戦いだと考えていた。
「その機体では、それがうまく活かせない」
サオトメは、メガビームライフルをマウントさせると武器選択からカスタム・ビームザンバーを選択させ右手に持たせた。
そして新型機に接近した。
新型機は、最後のの悪あがきに肩部機関砲を撃ったがサオトメは無視し新型機のコックピットを貫いた。
※
ソーラ・システムは、ヤキン・ドゥーエを照準に入れた。
そしてヤキン・ドゥーエは、ボアズのように焼かれ次々と色々なところで誘爆が発生した。
結果ヤキン・ドゥーエは、自爆シークエンスでジェネシスを発射させる前に破壊された。
※
ジェネシスも破壊されようとしていた。
サオトメもその場から離れようとしたが爆発に巻き込まれた。
何とかメガビームシールドで防いだ。
※
それは、η艦隊の皆も確認できた。
あの場には、サオトメがいることは皆が知っていた。
「隊長」
アイリス曹長は、脳裏に最悪な状況がかすめ思わず泣いてしまった。
作品名:機動戦士ガンダムRS第48話 終わらない戦争 作家名:久世秀一