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機動戦士ガンダムRSD 第五話 マン・マシーンの解説

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本機のシステムは、それを改良型にし双方向通信機能を有する武装としてのサイコミュとは異なり純粋に機体のコントロール・システムの補佐を行うデバイスとして機体管制に導入されている。
通常のサイコミュは、主にコクピット周辺に搭載されるが本機のそれはコックピット部分のメインプロセッサーを中心として機体各部に端末が分散配置されている。
このシステムは、サイコミュのコンパクト化・高密度実装化の点で有利であり機体の追従性並びに運動性向上に対する効果はフル・スペックのサイコミュと同等以上のレベルに達している。
ただしいまだオーバーロードによるシステムダウンは、払拭しきれていない。

名称 強行偵察型ユーピテル
型式番号 HMM-256E
製造 ハービック社
生産形態 量産機
全高 18m
本体重量 47.3t
全備重量 66.9t
出力 1420Kw
推力 43300kg
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
武装
シールド
カメラ・ガン

機体解説
ユーピテルを偵察型に改良した機体である。
情報収集性能や機動性を高めるために頭部がデュアルセンサーから3つ目のスコープカメラに変更されている。
また両肩をはじめ機体の各部にカメラもしくは、センサーと小型スラスターが増設されている。
基本的にセンサーと兵器状の外見の「カメラ・ガン」を用いた偵察を行うため武装は、持たない。
レーザーや超音波のほかにミノフスキー物理学を応用したセンサーも搭載されている。

名称 スダルシャナ
形式番号 VMM-115
製造 ヴィックウェリントン社
生産形態 量産試作型マン・マシーン
全高 18m
本体重量 42.0t
全備重量 57.6t
出力 2660Kw
推力 96000kg
装甲材質 ガンダリウムγ
武装
頭部バルカン×2
ビームライフル
3連装ビームガン×2
シールド・ブースター
ビーム・カノン×2
BWS(バック・ウェポン・システム)
大口径ビームキャノン
ビームキャノン×2
ビームサーベル×2
10連装ミサイルランチャー×6
6連装ミサイルランチャー×2

機体解説
コズミック・イラ72年に勃発した「ヤキン・ドゥーエ戦役」においてTMS(可変モビルスーツ)は、一定の戦果をもたらすことに成功した。
柔軟な運用が可能な可変機の量産をコロニー軍が示したことは、想像に難くない。
だがある程度のコスト度外視で量産している可変機を国力が劣るコロニー軍で行うのは、非常にナンセンスであった。
しかしやや旧式になりつつあったユーピテルの部品規格を設計に組み込むことで可変機といえども大幅なコストダウンを計上することが可能となり開発実現への大きな足がかりとなった。
技術的な懸念事項であった変形機構は、バックパックに小型化され折りたたまれたバック・ウェポン・システム(BWS)に依存することで簡略化を図った。
機体は、満足いくものであったが操縦難度の軽減や補助機能を管理するOSの開発が不十分だった。
そのため試験的にη艦隊のみに配備されただけだった。
なお頭部は、「RGM-79N」に似ている。

武装解説
頭部バルカン
60mm口径の実体弾を射出する近接兵器である。
コロニー軍MMの標準装備であり対空迎撃、ドッグファイト時の牽制や対人掃討などに使われた。

ビームライフル
スダルシャナが携行するビームライフルは、変形時の空力特性や取り回しを機体特性に併せて設計されているほかモードの変更によって連射も可能である。
そのため「ビーム・アサルト・ライフル」とも呼ばれる。
未使用時は、腰部にマウント可能である。

3連装ビームガン
各銃身ごとにエネルギーCAPシステムを内蔵するビーム・キャノンである。
一門ずつでの連射によって近接戦闘で猛威を振るう。
通常は、腕部装甲内に収納されている。

ビーム・カノン
腰部サイドアーマーに配したビーム・キャノンのユニットは、ジェネレーターから経由するサプライケーブルが直結しているため高出力の連続発射が可能である。

シールド・ブースター
前腕部ラッチに装着される22000kgのスラスターとプロペラントタンクを搭載したシールドである。
推進剤は、被弾時の誘爆の危険性を低減するため低可燃性のものが使用されている。
変形時にブースターとして機能しそのままシールドとして用いることで重量面での無駄を減らせる。
耐弾性が高くシールドとしては、高性能である。

大口径ビームキャノン
長距離射撃が可能な高出力ビーム兵装である。
背面ユニットと固定接続し通常射撃の他にビーム照射時間を延長した高出力射撃モードの選択を行うこともできる。
薙ぎ払うように撃ちだすその様からη艦隊の間では、「ギロチン・バースト」と呼ばれている。
ただしモビルアーマー状態でなければ撃てずまた前方にしか撃てないため使い勝手は、悪い。

ビームキャノン
WR形態時にビームキャノンとして使用することもできる。
キャノンモードでは、加速/偏向装置を追加している。
通常射撃モードの他にビーム・マシンガンのような速射モードへの切り替えも可能である。

ビームサーベル
腰部に2基装備しており柄の部分が標準的なものより長尺な白兵戦用のサーベルユニットである。
ディアーナのビームサーベル用ユニットの発展型であり規格の合う機体なら使用できるがほぼスダルシャナ専用の装備となっている。

10連装ミサイルランチャー/6連装ミサイルランチャー
BWSにマウントされている武装である。
AMA-13Sミサイルを搭載する。
このミサイルは、熱誘導式であり照準時に標的のスラスターの噴射熱を記憶するため太陽やフレア弾などに妨害されることがない。

名称 ガンダムエンペラー
型式番号 AMM-389
生産形態 タカノリ・サイジョウ専用機
全高 19.85m
本体重量 28.7t
全備重量 62.3t
出力 10800kw
推力 339780kg
装甲材質 ガンダリウムエプシロン
推進機関 ミノフスキードライブ
武装
G-B.R.D×1
G-M.B.S×1
頭部メガ・マシンキャノン×2
V.S.B.R×2
G-M.M.B×2
ハイ・メガ・キャノン
フィン・ファンネル×12
Iフィールド発生器×2

機体解説
ガンダムエンペラーは、アナハイム・エレクトロニクス社が開発したニュータイプ専用マン・マシーンである。
サイコミュとは、単純に言えばパイロットの思惟・操作するというもので無人攻撃兵器‛ファンネル’の遠隔操作なども可能であった。
これは、ミノフスキー粒子やNジャマーが散布された空間において圧倒的なアドバンテージを持つ兵器システムであったがニュータイプ能力が極めて高いパイロットにしか扱えなかったせいで量産するには問題があった。
ガンダムエンペラーとして開発された当初の機体は、ガンダムサイガーをベースにしていたが予定されていたスペックのサイコミュデバイスを組み込むにはフレームが小さく要求値を満たすことができなかった。
一時は、頓挫しかけたがサイコフレームとサオトメの落書きであったMCA構造の採用決定により設計が加速した。