機動戦士ガンダムRSD 第六話 モビルスーツの解説
91.11t(ガナー時)
86.49t(スラッシュ時)
武装
MMI-M633 ビームライフル
ES04S ビームサーベル兼ビームキャノン×2
ハンドグレネード×4
350mmレールバズーカ ゲイボルグ
M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒
(MMI-M8A3 76mm重突撃機銃)
特殊装備
ウィザードシステム
MS支援空中機動飛翔体「グゥル」
頭部ブレードアンテナ
搭乗者
ルナマリア・ホーク
シホ・ハーネンフース
ハイネ隊(有志)パイロット
スー
イライジャ・キール
ミハイル・コースト
マリオ・クレッグス
アイザック・マウ
大西洋連邦軍一般兵士
機体解説
ザクは、スウィート条約後に開発された「ニューミレニアムシリーズ」に属する機体である。
元々は、量産機初の核動力MSとして設計されていたがスウィート条約で定められた「ニュートロンジャマーキャンセラーの軍事利用の禁止」を受け従来のバッテリー駆動方式に設計変更された経緯を持つ。
ザクは、まさにニューミレニアム(新千年王国)の名の通り栄光あるコーディネイターの未来を担う機体であるとされ1000の形式番号もかけて「サウザンドシリーズ」とも呼ばれる。
最大の特徴は、「ウィザードシステム」を備えている点で単一の機体を様々な局面に対応させる事が出来る。
このシステムは、スウィート条約において定められた「大西洋連邦・ユーラシア連邦両軍の保有MSの上限の設置」への対抗策でもあり用途を限定したいわゆる局地戦用機の生産台数の抑制にも貢献している。
コストや活動時間の理由からPS装甲の採用は見送られたがカタログスペックは、大西洋連邦軍の初期GAT-Xシリーズを上回るとされている。
また本体に特別な改修を施したりノクティルーカウィザードで増強・拡張せずとも水中戦が可能でありストライクガンダムのような優れた汎用性も備えていた。
従来大西洋連邦製MSのトレードマークだったトサカ状多機能センサーアレイは、サイズのわりに低機能であるという理由で廃止され一部のウィザード用モジュールの換装部位を兼ねるヘルメット方式の簡素な頭部となった。
腰部背面にはビームライフル、スラッシュウィザードのビームアックス、ゲイボルグなどをマウント出来る開閉式ラッチを有している。
一方様々な開発体系を経て誕生した成熟機ともいえるのがザクシリーズであるがゲイツシリーズにて量産機にも実装されるようになっていたMMI-GAU2ピクウスなどのCIWS系火器は、搭載されていない。その代わりに腰や脚部に備える「フレキシブルチューブ」が誘導ミサイル迎撃用プロアクティヴアーマーシステムのマルチダズラーを収める多目的コンジットであり単純な動力パイプと誤認されがちだが似て非なるパーツとなっている。
またニューミレニアムシリーズの普及品なのかそれとも専用タイプなのかは定かではないが新しいモビルスーツ・ネオ・オペレーション・システムが搭載されている。
武装解説
MMI-M633 ビームライフル
ゲイツが常用したビームライフルの系譜に連なる量産型ビームアライフルでザクシリーズのメイン武装である。
マティウス・アーセナリー社製品であるゲイツRのMA-M21Gなどと比べると短銃身なので精度は、少々低いが扱いやすく優れた速射性能で至近距離での命中精度も高い。
結合部は、可倒式ジョイントで出来ており腰部背面にマウントする時は銃身側面へとスイッチングさせて行なう。
ES04S ビームサーベル兼ビームキャノン
左右フロントスカートにマウントされたビームサーベルである。
ダガーシリーズと違いマウント状態でもビームキャノンとして機能する。
ハンドグレネード
MSサイズの手榴弾である。
腰部サイドアーマーを兼ねるハンドグレネード用パレットに左右に2発ずつ計4発マウントしている。
ZR11Q 閃光弾、ZR13Q 発煙弾、ZR20E 高性能炸裂弾、ZR27I テルミット焼夷弾、ZR30F 通常榴散弾などの計5種類が存在するが標準設置の物がどれなのかは明示されていない。
350mmレールバズーカ ゲイボルグ
ジンのM68キャットゥスやストライクガンダム用バズーカなどの一般的火砲とは、異なり予備バッテリー搭載を兼ねて長大に設計した銃身を使い砲弾を内部で電磁加速させて撃ち出すリニアキャノンと呼べるものである。
ウィザードシステム
地球連合軍が新たに開発した兵装換装方式の一種である。
ストライクガンダムに採用された「ストライカーパック」の改良発展型である。
バックパック型オプションをメインとし任意で着脱可能な頭部・肩部・腰部などのアーマー材と換装される様々なユニットあるいは脚部に装着する(履く)後付けパーツなどを同時複合的に併用する事でザクという単一の機種に複数の機能を持たせる事に成功した。
形式番号は、運用するMS側に続いて「/」を挿む「各モビルスーツ番号/各ウィザード番号」のように表記される(GAT-1000/A1、GAT-1001/Mなど)。
また1000ウォーリアや1001ファントムのみならずバクゥハウンドやドムトルーパーにも同規格のコネクターが実装されており少なからず相性の違いは、見られるものの互換性が図られている。
シルエットシステムを先取りしたものとしても知られるがシルエットフライヤーに該当する自動換装システムは導入されていないため換装作業には当然ながら母艦ないし基地における人的労力が必須でありパーツの構成によってはザクウォーリア&ファントム、バクゥハウンド、ドムトルーパーそれぞれの本体特性(体型)が絡んでくるため負担の増減あるいは運用自体の能否に個体差が出るのも特徴といえる。
ブレイズウィザード
型式番号 M
重量 16.5t
武装 AGM138ファイヤビー 誘導ミサイル×28 (14×2)
解説
多数のスラスターを備えた機動戦型ウィザードである。
大気圏内外を問わず運用可能だが飛行能力は備えていないため空中戦では従来通りグゥルの併用が必須となる。
ブレイズとは、英語で「火炎、劫火」の意味である。
ガナーと共に登場頻度の多い装備でありレイ、シホとハイネなどが使用した。
一方アレック専用ブレイズバクゥハウンドの物はパーソナルカラーの白に塗色されておりバクゥ系胴体の構造上問題から多目的ターレット基部にジョイントパーツを増加して接続している。
武装解説
AGM138ファイヤビー 誘導ミサイル
両側スラスターブロック先端部に内蔵された小型ミサイルである。
広範囲目標の制圧や弾幕形成による撹乱に威力を発揮する。
装弾数は、片側14発で計28発である。
名称 ガナーウィザード
型式番号 A1
重量 18.02t
武装
M1500オルトロス 高エネルギー長射程ビーム砲
解説
大型ビーム砲と専用エネルギータンクで構成される砲戦型ウィザードでガナーとは、英語で「射撃手、砲手」の意味である。
主にルナマリア、エターナルを直掩していたグラスゴー隊所属機やレクイエムを防衛していたジュール隊所属のオレンジショルダー機などが使用し外伝ではイライジャが搭乗したザクウォーリアも装備していた。
武装解説
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第六話 モビルスーツの解説 作家名:久世秀一